子宮の中の状態を直接確認する検査に「子宮鏡検査」があります。
細いカメラを子宮内に入れて観察することで、超音波(エコー)では分かりにくい小さな異常まで確認できる検査です。
エコー検査で子宮内膜ポリープが疑われた場合にまず行う検査です。
ポリープは着床環境に影響する可能性があり、不妊診療において重要な評価ポイントになります。ただし、エコーで必ずしも見つかるわけではありません。
ポリープの見えやすさは月経周期によって変わります。
特に観察しやすいのは排卵前の時期です。この時期は内膜の状態が均一で、小さな隆起が比較的確認しやすくなります。
一方で
・月経中(内膜が剥離している)
・排卵後(内膜が厚く分泌期変化を起こしている)
といったタイミングでは病変が紛れてしまい、見つけるのが難しくなることがあります。
そのため、エコー評価では観察のタイミングがとても重要になります。
また、胚移植を行っても妊娠に至らなかった場合には、子宮内環境を直接確認する目的で子宮鏡検査を検討する価値があります。
小さなポリープはエコーでは描出されないことがあり、カメラで確認して初めて分かるケースも少なくありません。
検査の結果ポリープが見つかった場合には、その場所や大きさ、数などを踏まえて切除を検討します。
この処置は開腹手術のようにお腹を切るものではなく、腟から器具を挿入して行う低侵襲な方法で実施します。多くの場合、術後の痛みもほとんどなく日常生活への影響は最小限に抑えられます。
子宮内の状態は外からは分からない部分です。
エコーで気になる所見がある場合や、移植がうまくいかなかった場合には、原因を一つずつ確認していく選択肢として子宮鏡検査は大切だと考えています。