今回は、女性だけでなく、男性にも不妊原因がわかり、
様々な葛藤を乗り越え、治療に成功してご卒業されていった患者さまからのお便りを紹介しています。
(以下、原文ママ)
結婚して2年過ぎても妊娠する気配なく、35歳を目前に焦っていました。
基礎体温をつけて、排卵予測できるアプリ等を利用してタイミングを計りましたが、
結果は出ず・・・
やはり不妊治療の専門のクリニックに行こうと決心しました。
検査の結果、私に小さなチョコレート嚢胞が見つかりましたが、
不妊の原因は主人にもありました。
責めたくなる気持ちが起きることもありましたが、主人の協力なしに赤ちゃんを授かることはできないし、
前向きに仲良くしていきたかったので、グッとこらえました
(男性は女性より精神的に弱いと言いますよね・・・痛い思いをするのは女性なのに、不公平ですね)
人工授精を6回してもダメだったので、体外受精・顕微授精に進みました。
パートをしながらクリニックに通っていましたので、柔軟にシフト変更を許してくれた職場にも本当に感謝しています。
採卵数は9個で、5個を体外、4個を顕微でお願いしました。
そのうち8個無事に授精できたのですが、凍結胚までできたのがたった1個だったと聞いたときはショックでした。
でも、1個も凍結胚ができない場合だってある。1個でも希望があるのだから…と祈る気持ちで移植をしていただきました。
妊娠判定までは1日1日がソワソワし長く感じました。
そして、判定の日、陽性と聞いたときは体が震えました。
それから、心拍確認、安定期に入るまでまたソワソワは続くのですが、昨年5月に無事出産しました。
育児は大変ですが、元気いっぱいの息子を抱きしめて幸せを感じています。
不妊治療は体力的、精神的にもつらく、周りの協力も不可欠です。
私は運よく、1回の顕微授精で授かりましたが、先生方を信じ頑張って通ってよかったです。
私は待ち時間の間、こういった体験談を拝見し励みにしていましたので、
少しでも参考になれば幸いです。
(お手紙はここまで)
文中にもありますが、男性に不妊原因があったときも治療を受けるのは女性であるというのは、
この治療特有のことで、女性の負担の大きさを物語るものだと思います。
しかし、それは変えることのできないもので、なかなか納得できなくても、グッとこらえて、
こうして夫婦で取り組まれていくことは本当に素晴らしいことだと思います。
うれしいお手紙を本当にありがとうございました!