人工授精(AIH、IUI)を行う中で、よくある質問や注意点をまとめて記載します。
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人工授精当日、およびそれ以降は、特に安静にする必要はないほか、日常生活は、特に制限はありません
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少量の出血があることがありますが、心配ありません
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当日はシャワー浴のみとなります
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感染予防のため、3日間抗生物質が処方されます
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基礎体温は続けて測ってください
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注射をして卵胞を育てている方は人工授精後,お腹が張ったり,ウエストがきつくなったりしたら、担当した医師へ相談しましょう
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ご主人の精子は採精後2時間以内がよいとされており、それ以上の場合には精子凍結を勧められることもあります
また、とても大切なことでいつ人工授精の結果の良し悪しを見極め、ステップアップするのかも重要なポイントです。
人工授精を見極める回数は6回
人工授精のメリットとして、体外受精等と比べると費用面と身体的な負担が少ないことが挙げられます。
その場合、比較的回数を重ねやすいのですが、一つの目安として知っておくべきポイントがあります。
人工授精は6回以上行っても妊娠しない場合、妊娠成功率が変わらないため、次のステップを考える必要があるといわれます。
根拠は必ずしも明確ではないのですが、最も妊娠件数が多いのは、
人工授精1回目、次いで2回目と回数を追うごとに妊娠成功者は減っていきます。
その数値がほぼ変動がなくなるのが6回目以降とされています。
人工授精と体外受精の違いはバイパスする範囲の違い
人工授精と体外受精を同じものだと考えている人も少なくありません。
ここでは、人工授精と体外受精の違いを説明します。
人工授精(バイパスする区間:膣から子宮)
そのため、卵管を精子が進行し、受精し、分割しながら戻ってくるというプロセスは残ります。
このプロセスを体外から確認することはできないため、卵子と精子が出会ったかどうかを確認することはできません。
妊娠率はおおよそ10%前後(年齢による)といわれています。
体外受精(膣から子宮、卵管、着床の手前まで)
人工授精では見えない、卵管の通過、そして受精確認を体外で行っています。
そのため大幅に妊娠率の差が出てくるもので、妊娠率は30代までなら4-60%ともいわれています。
正しい理解の元で正しい選択をし、妊活に取り組んでいきましょう。