コラム

妊活中のパートナーとのコミュニケーション 〜男性編〜

 

こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。

今回は、男性の方へ向けたパートナーとのコミュニケーションの取り方についてお伝えしたいと思います。

 

 

妊活中によくある男性が抱えるコミュニケーションの悩み


「パートナーの女性にどんな言葉をかけてあげたら良いかわからない」

とお感じになることはありませんか?

これはカウンセリングルームにお越しくださる男性のほとんどがおっしゃることです。

 

例えば、生理が来てしまい悲しんでいるパートナーに対して何か気の利いた言葉を伝えたいけど、良い言葉が浮かばない、というような状況です。

 

 

一般的な男性の思考回路


男性は、一般的に論理的な思考が強く、

「物事を解決したい」

と考える傾向があります。

 

パートナーである女性が困っていると、

「助けてあげなくては」

とお考えになることが多いのです。

 

そのため、女性が悩んで困っていると、解決しようとリードしてしまうことが多いのですが、

実は女性がそれを望んでいないことも多くあるのです。

 

それは女性が、

「同じ気持ちになる」

ことを重要視しているからです。

 

男性におすすめのコミュニケーション


そのため、男性には

「気持ちをわかってあげる」

ということに意識を向けられることをお勧めしたいと思います。

 

実際に、パートナーから聞いた話しに対してアドバイスしてあげたのに、

「そんなことわかってる!!」

と言われたことはありませんか?

 

女性は、論理的で建設的なことを言われるよりも、

 

「それは大変だったんだね」

「えらかったね」

「がんばったんだね」

と言われた方がうれしいことが多いのです。

 

アドバイスをするにしても、その受容的な言葉のあとに付け加えた方が、女性の心に入り込みやすくなります。

 

また、何をしてあげたらよいかわからないときは

「何かしてあげたいけど、何をしてほしい?」

と直接聞いてみるのもお勧めです。ニーズは直接探しに行っても良いのです。

 

「何を言ったら良いかわからないから、とりあえず余計なことは言わずに黙っている」

という対処法は、一見賢明に見えますが、女性から最も評価されにくいのでご注意ください。

 

「あれ、こんな時はどうしたら良いの?」という疑問をお持ちでしたら、

どうぞお一人でもカウンセリングにお越しください。

一緒に考えさせていただきます。

 

出産後はコミュニケーションがもっと重要になります。

今のうちに頑張ってコツをつかんでおきましょう!

 

 

妊活ノート編集部

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妊活ノート編集部です。医療現場での当たり前を、より分かりやすい情報としてお届けします。正しい知識を得ることで、一日でも早い治療卒業のサポートをしたいと考えています。

菅谷典恵

菅谷典恵

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臨床心理士、生殖心理カウンセラー、がん・生殖医療専門心理士
京野アートクリニック(仙台、高輪)にて生殖心理カウンセリングを担当。
治療のことはもちろん、仕事と治療の両立、ご夫婦の考えの温度差、あらゆる人間関係など、どのようなご相談でもお受けしています。
治療もプライベートも快適に過ごすためのサポートとなるようなカウンセリングを目指しています。

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