オメガ3脂肪酸は、主に青魚などによく含まれる脂肪酸でDHAなどが含まれており
栄養学上意識して摂取すべきであるというと「必須脂肪酸」として位置づけられています。
このオメガ3脂肪酸は不妊や妊活とどのような関係があるのでしょうか。
オメガ3脂肪酸とは?
まず必須脂肪酸とは何か、ですが、
生体内で合成できず,食物によって摂取する必要のある脂肪酸
を指します。
「オメガ3脂肪酸」は体の細胞膜やホルモンをつくる原料となるもので、
体のほとんどの機能に関係している為、体にとっては必要不可欠なものとされています。
ただこのオメガ3脂肪酸を現在の食生活では摂取しにくいということから、
DHAなどのサプリメントで摂取することが推奨されています。
DHAなどのオメガ3脂肪酸に期待される効果はなにか?
消費者庁のデータを抜粋して記載します。
参考:http://www.caa.go.jp/foods/pdf/syokuhin915.pdf
ここにあるものを見ると、多くの場合、血流や血管に関するものが多いことが見て取れます。
要約するとオメガ3脂肪酸には細胞を元気にしようとする作用があるといわれています。
その結果として卵子の質の低下を防いだり、精子の質を向上させたり、あるいは子宮内膜のコンディションを改善するなど
様々な効果が確認されています。
また、細かく論文を確認していくと以下のようなデータが確認できます。
①オメガ3脂肪酸を摂取している方が精子の運動率、奇形率に対してポジティブな影響がみられる
②オメガ3脂肪酸の濃度が高い方が胚の形態が良くなる
③オメガ3脂肪酸のサプリメントを取ることで受精率が向上する
これらはハーバードメディカルスクールや南カリフォルニア大学など海外からの報告です。
そのほかにも、様々な効果があるので、必須脂肪酸として、不妊にかかわらず毎日摂取するべき、と謳われています。
DHAなどを摂取したから子供ができるとは言えないですが、取る努力をしても無駄でないくらいのエビデンスは十分にあると思います。
オメガ3脂肪酸などを効率的に摂取するには
記載したように、オメガ3脂肪酸は体外から摂取する必要があります。
一般的には、えごま油、シソ油、亜麻仁油、くるみ、緑黄色野菜、豆類などに豊富に含まれているといわれますし、
その中でもDHAやEPAということであれば、
生のサバ・イワシ・サンマ・カツオなどの青魚やマグロ、ウナギ、ハマチなどに豊富に含まれます。
毎日食べ続けるのが厳しい場合が多くあると思いますので、サプリメントなどをうまく使いながら補うことも忘れずに。
不妊症は一つの原因だけで成立していることが少ないために、解決策も「○○したら」となることも少ないです。
治療や手術程の即効性はないかもしれませんが、後悔しないためにも妊娠しやすくなるための体づくりは取り組んでいきましょう。