妊娠率は年齢によって大きな影響をうけます。
女性の場合、実際には37歳と一つのポイントとして大きく減少傾向が強まるといわれています。
年齢によって影響される「卵の質」
女性の妊娠率を成立させるうえで、重要なのは「卵子の質」「卵の質」といわれるものです。
卵子は貯蔵臓器と形容されるように、生まれ落ちてから新たに増えることはなく、
授かったところから年々減少していくものです。
女性とともに歳を重ねていき、結果として卵子も加齢していきます。
サプリメント等を含めて様々な商品やサービスがありますが、少なくとも現時点で医学的に
卵子を若返らせることは不可能とされており、失った時間(年齢)は取り戻すことができないのです。
実際にアメリカで頻繁に行われている「卵子提供」に基づくデータによれば、
妊娠率や出産率は44歳までほぼ変化がなかったという論文報告がされています。
つまり、ダイレクトに卵子の質が妊娠率に影響を与えていることになります。
こうしたデータからもわかるように、加齢による卵子の質の低下は大きな課題となっています。
卵子の質の低下とは具体的にはなに?
加齢によって最も起こるのが「染色体異常の増加」です。
染色体異常の受精卵は着床することなく、知らずに流産していることが多いほか、
着床しても流産してしまう可能性がとても高くなります。
この結果、妊娠率は下がり、流産率も高まります。
一方で忘れてはいけないのは、男性にも年齢の影響があるということです。
不妊症に対しての風潮としてもそうですが、さも男性は年齢の影響を受けないかのように思われがちですが、
一切そんなことはなく、大きな影響をうけることが分かっています。
確かに女性の方が、年齢によって。妊孕性(にんようせい:妊娠する力)が低下を受けるのは28歳からともいわれ、
やや早いというのが事実ですし、男性も35歳から影響を受けるといわれます。
ただし、最も大切なことは、不妊治療に取り組みだした
「今この時が最高に妊娠しやすい時期(年齢)」であるということではないでしょうか。
大切なことを忘れず、正しい知識を身につけましょう。