ご卒業された患者さまからのお手紙を紹介します。
今回は体外受精に取り組まれて、妊娠・出産された方からのお便りです。
(以下、原文ママ)
30歳で結婚し、子供は自然と授かるものだと思っていたが、
時は過ぎて、35歳になると「うちには子供に縁はないのだ」と
諦めの気持ちでいた。やがて、37歳で子宮筋腫が見つかり手術、
その時の先生に「妊娠ができるように手術したから」と言われ、
初めて不妊治療のために産婦人科を受診。
タイミング、人工授精を行ったが妊娠はせず、貴院を紹介されました。
私も夫も「できる限りのことはやってみて、結果が出なかったら諦めよう」と
言っていましたが、体外受精1回目で妊娠し出産できました。
本当に幸運だったと思います。
働きながらの治療は大変で、周りの協力も必要でした。
通院するために休暇を使うので、結果が出なくて落ち込んでいるようなときも、
休めなく働いていて、「今日は休みたかったなぁ」と思う日もありました。
今後妊活のために仕事が休める環境ができるととてもよいと思います。
-お便りはここまで-
この方は、現在42歳でお子様が1歳2カ月ということですから、
治療をされていたころのご年齢を考えると40歳ですね。
体外受精1回目で妊娠・出産というのは、本当に素晴らしいことだと思いますが、
治療年数3年という事で、大変な苦労もあったことと思います。
そんな中、ご夫婦でよく話し合われて進めてこられ、良い結果が出たこと、
心からうれしく思います。
「妊活は夫婦そろってが成功のカギ」
これは必ずしも治療に限ったことではなく、こうした支えあいの意味も含んでいるんですね。
これからも、一人でも多く患者さまの笑顔に出会えるように、
ひとりひとりに向き合った治療を提供していきたいと思います。