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冬の感染症対策(インフルエンザと感染性胃腸炎)

デルタに続き、オミクロンについてもニュースでカウントされることが増えてきました。

昨年からのコロナ禍で、患者さまにとっては感染症に対しての危機感が日常的になっている毎日だと思います。

しかし、本格的な冬を迎えるにあたり、流行する感染症にも気をつけなければなりません。

冬に流行する感染症として、インフルエンザと感染性胃腸炎があります。今回はこの2つの感染症についてお話させていただきます。

インフルエンザ対策

インフルエンザは新型コロナウイルスと同様、感染した人の咳やくしゃみの飛沫に含まれるウイルスを吸い込むことによる感染する飛沫感染、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで間接的にウイルスの接する接触感染が感染経路になります。

この時期になると、インフルエンザワクチン接種についての質問がよくあります。インフルエンザワクチンは妊活中・妊娠中ともに接種して大丈夫です。インフルエンザワクチンは不活化ワクチンという種類で、ウイルスや細菌等の病原菌の毒性や発病力をなくして作ったワクチン製剤のため、病原菌が体内で増殖することがなく、その病気の症状は出ません。また、妊娠初期にインフルエンザワクチンの接種を受けたことによる流産や先天異常の発生リスクが高くなったという報告は現在のところありません。

しかし、インフルエンザワクチンを接種しても感染する可能性はあり、日頃から手洗い・うがい、休養と栄養などの感染予防に努めることが重要です。また、アルコール(濃度70%以上95%以下)はウイルスの膜を壊し無毒化する効果があり、手洗いがすぐに出来ない状況ではインフルエンザ予防としてアルコール消毒も有効です。

感染性胃腸炎対策

感染性胃腸炎は細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。ノロウイルスやロタウイルスはよく耳にすると思います。感染経路は、病原体が付着した手で口に触れることによる感染する接触感染、汚染された食品を食べることによる感染する経口感染です。

感染性胃腸炎は手洗い・うがいやカキなどの二枚貝を調理する時は、中心部まで十分加熱することで予防できます。

感染性胃腸炎の消毒として、感染者の嘔吐物等の処理を行うときは0.1%に希釈した市販の漂白剤(500mlのペットボトル1本の水に10ml(原液をペットボトルのキャップ2杯))を使用します。また、家庭や施設において発生した場合にトイレのドアノブや手すりなど多くの人が触れる場所の消毒には0.02%に希釈した市販の漂白剤(2リットルのペットボトル1本の水に10ml(原液をペットボトルのキャップ2杯))を使用します。

これから気温が下がり、体調を崩しやすい季節になりますが、体調管理には気を付けてください。

妊活ノート編集部

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