昨日は高輪院での体外受精説明会でした。
GWの入り口、少し肌寒いような天気でしたが、ほぼ満員となる多くの方にご参加いただきました。
お越しいただいた皆様、ありがとうございます!
昨日はウィメンズ漢方の住吉先生をお招きしての体外受精説明会でした。
毎回お話している、体外受精を検討している方への心理カウンセリングの案内、当院のARTについての他に、
「ARTと漢方」
というテーマも盛り込んで、実施いたしました。
漢方薬が効果的であるかどうか、という専門的な視点のまえに、
治療を行う土台、土壌となる身体の健康の重要性を住吉先生からはお話いただきました。
ただ時間をかけ、身体だけ良くしさえすればよいということではなく、
西洋医学的な手術を行いつつ、身体のケアもすることで、最短でゴールへ行けるようにしていきましょう。
というお話であったかと思います。
男性と女性の「生理」についての考えの差について紹介する心理カウンラーの菅谷先生
ステップアップのタイミングについて、累積妊娠率をもとに紹介する京野先生
今回いただいた質問についても一部紹介したいと思います。
Q1:35歳の壁(女性)はなぜそのようになるのか
A:昔から35歳を超えると高齢出産といわれてきましたが、女性の卵子の老化、卵子の数の減少、
さらに最近では乳がん・子宮頸がんなどの罹患率の上昇などもあって、そこが一つの区切りとされています。
実際に日本産科婦人科学会のデータを見ると、37.5歳を境に大きく妊娠率などはさらに低下していくことが確認されており、
実際のグラフで見てもわかるように、妊娠率を流産率が上回っているような図式となっています。
Q2:顕微授精の時の精子の選別方法で特別なものはあるか?
A:現在の標準的なものは、形態学的に評価することで決定しています。
以前はIMSIという技術で倍率を高めて空砲を見るような技術もありましたが、
形態学的な評価と比べての差がなく、現時点では採用されていません。
短時間で行う処理でもあるため、方法も大切ですし、それを行う技術者(当院で言う培養士)のスキルも大切です。
Q3:ARTを始めるとしていつ頃から通えばよいか
A:結論、いつでも構いませんが、より効率的に進めたいということでしたが、月経3日目あたりにご主人と一緒に来られると、
最も来院回数を少なく抑えることは可能です。
いかがでしょうか。
多くの方が、この機会に日々の疑問を解消され、迷いなく治療を進めるために取り組まれているのは、
とてもありがたく、嬉しく感じております。
一人でも多くの方が一日でも早くご卒業いただけるよう、これからも努めて参ります!