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児のフォローアップの重要性について

イギリスで初めて体外受精が成功してから、40年が経ちました。

ルイーズブラウンさんがその後健康に生活され、自然妊娠で妊娠・出産をされたことにより、

この医療の安全性はセンセーショナルに報じられてきました。

 

しかし、医療の安全性は一人の成績だけで決まるものではなく、

もっと多くの方の協力がもとで成り立っています。

 

アメリカの記事について紹介したいと思います。

 

児のフォローアップの重要性


今回紹介するのは以下の内容です。

30 years of data: impact of the United States in vitro fertilization data registry on advancing fertility care

Tarun Jain et al.,

Fertility and Sterility

2015年時点のデータでは、アメリカでは450以上の不妊治療のクリニックが登録されており、

総治療周期では22万以上の体外受精が行われています。

これは1981年に初めて体外受精がアメリカで行われてから年々増加傾向にあります。

日本では自然周期、低刺激周期がメインですが、海外では高刺激が中心であるため、とても多くの治療が成されているといえます。

ちなみに日本では600≧の治療施設があり、37万周期以上の治療がされています。

 

アメリカでは女性の12%が不妊症であると考えられており、

全体の出生の1.6%が生殖補助医療によるものです。

1985年以降にSARTという組織が発足して、治療周期の登録やその後の管理がなされるようになってきました。

海外では特に多胎妊娠率が高いのですが、その原因は多数の胚を移植することがメインです。

それでも1999年から2008年までの10年間で、3個以上の胚を有する移植の割合は70%〜39%から減少し、4個以上の胚の移植は36%〜14%から減少したといわれています。

2002年以前は、移籍の1%のみが単一胚移植でした。

SART / ASRMガイドラインの発展に伴い、2005年から2015年にかけて、選択的単一ETの割合は、35歳未満の女性では約2%から35%に、35〜37歳の女性では約1%から21%に劇的に増加しました

 

アメリカでは、一度の体外受精の実施に対して、200万程の費用がかかると言われており、

日本と比較してもかなり高額と言えます。

そのため、こうした治療成績を登録することで州別の助成金などへの普及につなげています。

 

フォローアップにご協力いただくということが

・不妊治療の安全性を証明すること

・実態を把握することでより安心安全な医療につなげていくことが出来る

・費用助成など行政を巻き込んでいくことが可能となる

ということにつながっています。

 

日本でもこうした治療は日本産科婦人科学会に登録をしています。

フォローアップにご協力いただいている皆様、本当に有難うございます。

 

これからもぜひご協力をよろしくお願いいたします。

妊活ノート編集部

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