刺激的なタイトルでしたので、紹介できればと思います。
「不妊治療を求める男女に年齢制限を求めるべきか」
についての公の意見を紹介したものです。
Public perspectives on placing age limits on men and women seeking fertility treatment
Malinda S. Lee et al.,
Fertility and Sterility
この研究では、アメリカの1427名の男女にアンケートを取り、解析を行いました。
回答者の67%が女性に年齢制限を設けることを支持したのに対し、
57%は不妊治療を求める男性に年齢制限を設けることを支持しました。
64%が、米国生殖医学協会の現在のガイドラインに従って、55歳を超えてETを実施するべきではないと同意しました。
回答者の55%が男性と女性の両方に年齢制限を設けることを支持しました。
アメリカでは、卵子提供がごく一般的に行われていることもあり、
制限対象の年齢は日本よりもかなり高い年齢になります。
不妊治療を行うということはゴールは妊娠ですが、その先には出産が待っています。
母体のリスクや産婦人科の方々の負担も視野にいれなければなりませんし、
何より生まれてくるお子さんのことを第一に考えていくことも必要となります。
様々な技術が出てきており、妊娠出産の可能性は高まり、妊娠可能な年齢もどんどん後倒しにできることもありますが、
より高度になるからこそ、生まれてくるお子さんのことを第一に考えた配慮が必要とされているのではないかと思います。