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改めて考える精子の重要性

不妊治療を行う上で、とかく男性の存在は軽視されがちです。

確かに身体的な侵襲の多くは女性が受けますが、男性の精子がなければ受精することはありません。

また、男性因子があれば、ICSIをすればよいという論調も見えがちですが、

以前以下でも紹介しているように、ICSIをする比率・件数は高まっていますが、

それと同じように妊娠率、出生率が高まっているわけではありません。

顕微授精のリスク・デメリットについて

男性の精子の質を高める、ということは妊娠の機会を最大化するためにはとても重要なのことだと考えられています。

 

男性(精子)もとても重要


以下のような研究があります。

The impact of using donor sperm in assisted reproductive technology cycles on perinatal outcomes

Bo Yu et al.,

Fertility and Sterility December 2018Volume 110, Issue 7, Pages 1285–1289

この研究ではドナー精子の使用によってプラスなり、マイナスの評価があるかどうかを調べたものです。

対象となったのは、2012年から2013年の間にアメリカで行われた134,710周期のARTを対象として解析されました。

除外基準に基づいて、対象を整理し、最終的に2,123ドナー精子および42,799パートナー精子ARTサイクルを対象としました。

早産、早産、低出生体重、および非常に低出生体重の違いが観察された。出生体重は、パートナー精子群ではドナー精子群より有意に低かったとしています。

また、その他マイナスの影響はないという報告をしています。

一般的に、卵子提供の際には、本来自身の身体にないものを取り入れることから有害事象が報告されることが多いですが、

精子についてはもともと他者のものですから、有害事象が発生しにくいと考えられているようです。

 

この他、以下でも紹介していますが、様々に男性の加齢も影響を与えます。

男性の加齢による体外受精への影響について

無精子症のように絶対的な不妊症の場合については、男性は治療せざるをえませんが、

乏精子症のような時、あるいは男性因子がない場合、男性は治療に参加しなくてよいということにはならないと思います。

妊娠は男女一緒に行うものですから、ぜひ治療の早期の段階で男性には参加していただきたいものです。

 

 

妊活ノート編集部

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