先日、12月8日に仙台院において年内最後の妊活セミナーが開催されました。
仙台院の特徴の一つでもありますが、様々な治療を経験してこられた方も多くいらっしゃいます。
今回はそうした方々の参加も多かったように思います。
また、当院では不妊治療は男女一緒に診察するのが基本、とお伝えしていますが、
そもそも妊娠はご夫婦の協力がなければできないことですよね。
男女それぞれのライフスタイルの影響などについても多くの質問をいただきました。
いくつかのご質問についてご紹介と解説をできればと思います。
Q1:妊活中の飲酒は避けたほうが良いのでしょうか。
A:必ずしも避けなければいけないわけではありません。適量に保ち、健康を維持するのが大切と考えられています。一般的には一日ビール1本分程度といわれます。
Q2:喫煙はどの程度影響があるのか?
A:喫煙には全くのメリットが治療上はありません。それで妊娠しないかということを証明することは難しいですが、治療の効率が落ちたり、先天異常の率が高まったりというのは多くの報告が上がっていますので、本気で治療を考えるのであれば、喫煙している方は禁煙することがはじめの治療と言えるでしょう。
Q3:担当医は決まっているか?
A:決まっていませんが、当院では教育体制を強化し、症例検討会などによる院内の情報共有を行うことで、患者さんへの対応がぶれないように心がけています。
Q4:40歳でいくつか卵が取れるという状況の場合、できるだけ卵を取って、貯めてから移植したほうが良いのか。採卵⇒移植⇒採卵という風にしたほうが良いのか。
A:得られる卵にもよりますが、一般的な見解として、確率が高まるのは少しでも若いうちに卵を取っておくことです。子宮内の環境は受精卵に比べて年齢の影響は少ないと考えられるからです。とは言っても、40歳を過ぎてからの治療の場合、治療の成功確率は抜群に高いというわけではないので、ご夫婦でよく話し合い、採卵は何回までする、移植は何回までするとお決めいただいたほうが良いかもしれません。
Q5:顕微授精を希望する際に、男女の産み分けは可能ですか?
A:不可能です。
Q5:重度のPCOS(多嚢胞性卵巣症候群)で高AMHなのですが、IVM(未成熟卵体外培養)についても知りたいです。希望すればやってもらえるのか、着床率や採卵率流産率が通常の体外受精と比べてどう違うのか教えて欲しいです。
A:卵巣に優しいIVMの他、アロマターゼ阻害剤を併用したOHSSハイリスクの方に適した卵巣刺激法も行っています。治療成績は同等です。
Q6:妊活1年目の20代ですがAMHが低く、早めの体外受精を検討しています。今までの同じような患者様のお話など知りたいです。
A:AMHが1未満でも卵子の質が良ければ妊娠は十分可能です。AMHが0.1未満で妊娠出産された方もいます。AMHが1未満でも卵子の質が良ければ妊娠は十分可能です。AMHが0.1未満で妊娠出産された方もいます。