ART成績とそれを受けられる女性の健康は関係していると考えられています。
今回は高たんぱく質な食品の摂取状況とART成績との間の成績の関連性を追跡調査した研究について紹介します。
タンパク質が多く含まれる食品の摂取とART成績の関連性
今回紹介する論文は以下の内容です。
Intake of protein-rich foods in relation to outcomes of infertility treatment with assisted reproductive technologies
Am J Clin Nutr 2018; 108: 1104-1112.
Feiby L Nassan et al.,
この研究では、マサチューセッツの医療機関で351名の女性の598周期を対象にコホート研究を行いました。
食品接種頻度調査票を用いて、肉や魚の摂取状況が調査され、
平均摂取量は1.2皿/ dで、鶏肉(35%)、魚肉(25%)、加工食肉(22%)、赤身肉(17%)が最も多かったとされています。
魚の摂取量は、出産を生むサイクルの割合に正の相関を示し、つまり、魚の摂取量が増加するとともに出産率が増加する傾向が認められました。
魚の摂取量の4分の1を増加させた女性の多変量調整生存率は、34.2%、38.4%、44.7%、47.7%となりました。
代替分析によって、肉の摂取を魚に置き換えた例で計算したところ、
魚が他の肉に置き換えられたとき1.54倍となり、精製肉を魚に代えた場合は1.64倍となりました。
結論として、魚の摂取量が増えれば出産できる可能性は高まるとされています。
食事は肉か魚かしか食べないわけではないですし、その量も重要と考えられます。
食生活と妊娠の関係は、以下でも様々に紹介しています。
ぜひ参考にしてみてください。