先週は仙台で妊活セミナーが開催されました。
仙台院には毎月非常に多くの患者さんがいらっしゃることもあって、
待ち時間は長く、心苦しい点もありますが、通院中の方も含め、多くの方にご参加いただきました。
妊活に対しての正しい知識を患者さんに持っていただくことで、
お互いによりシンプルにコミュニケーションが取れるようになりますし、
患者さんの待ち時間短縮にもつながりますので、ぜひ積極的に参加いただければと思います。
今回も多くのご質問をいただきましたので、
その一部を共有させていただければと思います。
Q1:他院で採卵を試みたが、卵子が育たず顕微授精をすることができなかった。
年齢の影響もあるが、サプリメントなどを飲んだ方が良いのか。
A:飲んだ方がよいかどうかの判断は難しいですが、一般的には抗酸化関連のサプリメントは、
卵子に対して活性酸素を軽減するため、質の悪化を防ぐという点では良くなると言えるかもしれませんが、
その前に、どのような不妊原因があって、どのような卵巣刺激をし、何個の卵子が取れて、どうなったのかがわからないと
何とも言えないのが実情です。サプリメントだけで妊娠できるというわけではないです。
その患者さんの身体の状況に合わせて、最大数の卵子と出会い、受精卵を得ることがまずはポイントです。
Q2:他院で治療した際に、強い注射を用いたが卵子が全然育たなかった。治療方法はあるか。
A:治療方法はあると思います。まずは卵巣予備能と状況に合わせた卵巣刺激を行うことかもしれませんが、
年齢のことも鑑みて、治療の進め方は決めたほうが良いかもしれません。
Q3:初診のタイミングはいつがよいか?
A:体外受精を始めることを決めているのであれば、女性は月経開始から3日目頃がベストだと思います。
スクリーニング検査は男女ともに必要で、男性には精液検査も受けていただきます。
男性はいつでもよいので、早めに来てもらったほうが良いでしょう。
Q4:内膜症や子宮筋腫の手術によって、AMHが低下する可能性はあるか?
現在の主治医より、手術前に採卵等をしておいた方が良いと言われたが、実際にはどうか。
A:手術に時間がかかり、不妊治療開始までに時間がかかる場合には年齢にもよりますが取っておいた方が良いです。
何歳からでも人工授精でも、タイミングでも行うことはできますが、女性の場合、加齢と共にタイミング、人工授精、
体外受精であっても妊娠する可能性は下がっていくことは忘れてはいけません。
いかがでしょうか。
ここ3か月ほど、妊活セミナーをIVF説明会に改めて開催してきたこともあり、
患者さんからいただく質問にも変化が出てきました。
特に身近なテーマで、サプリメントに関しては質問が非常に多いですが
当院でも積極的にサプリも提供していますし、高輪院では漢方も実施しています。
ただ、それ単体で妊娠するというものではなくて、外科的な生殖医療と健康面や東洋医療を取り込み、
身体をトータルでとらえて治療をしています。
ご不安な点は、医師、看護師までお尋ねください。