先日、以下にて採卵針の違いによる患者さんが感じる痛みの差や採卵の成績についてご紹介しました。
多くの方が閲覧になっていただいたようで、とてもうれしく思います。
当院では、今後12月上旬をめどに、採卵針の違いによる採卵成績と疼痛評価の新たな研究を開始します。
採卵針の違いによる採卵成績と疼痛評価の比較検討
今回実施する研究はランダム化比較試験というもので、
研究に参加する同意をされた方には、Aという採卵針かBという採卵針かのどちらかで採卵が行われます。
患者さん自身もどちらになるか、私たちもどちらになるのかがわかりません。
人の意思の介在や影響を無くし、より客観的なデータを得るためです。
そのデータによっては、今後の治療の標準が変わってくるので、とても重要なことです。
今回はこのようにしてA群、B群で分けたうえで、
患者さんが感じる痛みなどの侵襲についての評価を行う一方で、採卵成績を比較検討します。
具体的には、A群、B群で採卵針が異なり、一方の採卵針では吸引する際にかける圧力が低くすることができます。
卵子は非常に繊細な細胞であるため、吸引している時間やこうした圧力のちょっとした差で生存率が異なると考えられています。
参加いただける方には一定の条件があります。
12月末日までを期限に仙台、高輪にて実施いたしますので、
ご希望の方は医師に申し出てください。