注目情報

胚のグレードと胚移植の成功率(妊娠率)について

体外受精説明会などで毎回聞かれる内容なので、再掲します。

グレードの詳細については、以下を確認ください。

受精卵の発育とグレード 評価方法について

 

胚のグレードと胚移植の成功率(妊娠率)について


以下の論文をもとに紹介します。

Effect of blastocyst stage and grade on successful embryo transfer

C. Harrity et al.,

この研究では、2008年から2013年に単一胚盤胞移植を行った症例を対象に解析を行いました。

5日目の胚盤胞移植が975件、6日目の胚盤胞移植が59件あり、

妊娠率はそれぞれ、46.4%、30.5%でした。

移植時の胚盤胞の種類と妊娠率の関係を見ていくと、

早期の胚盤胞(ErB): 32.5%,

胚盤胞(B): 44.9%,

拡張胚盤胞(ExB): 53.4%,

ハッチングした胚盤胞(HB) 55.6%,

となり、

胚盤胞の発育段階による妊娠率の違いがあることが判ります。

将来胎盤になる、栄養外胚葉(TE)のグレードも影響を与えており、

グレードA:56.8%

グレードB:48.2%

グレードC:28.6%

となりました。

 

依然として、グレードが持つ情報は多く、妊娠とのかかわりは密接なものがありますね。

このグレードのすべてが自然発生的なものではなく、

培養士の技術、使用する培養液、媒性方法などの「培養環境」が与えている影響は計り知れません。

当院で従来のグレードに加えて、KIDScoreという評価表も採用しています。

参照:受精卵を育てる培養液について

参照:最適な培養環境は?培養温度について

参照:[培養環境]酸素濃度(酸素分圧)について

参照:タイムラプスイメージング型培養器による胚の発育の違いについて

体外受精に臨まれる方や、今取り組まれていてこういった胚のことなどで不明な点や不安がある方は、

ぜひ培養士にも質問をしてみてください。

 

 

 

 

妊活ノート編集部

妊活ノート編集部

投稿者の記事一覧

妊活ノート編集部です。医療現場での当たり前を、より分かりやすい情報としてお届けします。正しい知識を得ることで、一日でも早い治療卒業のサポートをしたいと考えています。

関連記事

  1. 育毛剤(プロペシア:フィナステリド)は精子に悪影響ですか
  2. 【論文紹介】単一凍結融解胚移植におけるレトロゾール使用の効果につ…
  3. ERA(子宮内膜受容能力検査)と正常胚による妊娠率の検証について…
  4. 新鮮胚移植と凍結胚移植の胎盤関連疾患のリスクについて
  5. ブルーライトが与える睡眠への影響について
  6. 卵子凍結とは
  7. 男性の加齢による体外受精への影響について
  8. ピロリ菌と不妊の関係

ピックアップ記事

こちらも注目

PAGE TOP