当院で治療を行い、卒業された患者さまからのお手紙を紹介します。
今回は男性不妊、女性不妊それぞれの治療を当院で実施し、
ご卒業された患者さまからのお手紙です。
(以下、原文ママ)
まさか自分が不妊治療を行うことになるとは思いませんでした。
主人の病気が発覚して治療するにあたり、念のため精液検査をした際、
精子が0であることが判明し、何かの間違いだと思い、再検査。また0。
男性不妊の治療は近くではできず、こちらを紹介していただきました。
私の方は問題ないだろうと思っていたら、私は多嚢胞性卵巣症候群だとのこと。
とても自然妊娠は望めないと言われ、楽観主義の私たちもさすがにショックでした。
それでも主人の精子が精巣にはいてくれたので、凍結することができ、
治療ができる状態にあること自体がラッキーだと思うようにしました。
毎日の注射と採卵は決して楽なものではなく痛みも伴いましたが、
こんな経験なかなかできないぞ、と前向きに考えるようにしました。
妊娠判定もドキドキしながら臨んだものの、何度も、
「今回は残念だけど・・・」
と言われるのに慣れてしまい、実際に妊娠した時も嬉しい反面、
いつかだめになるんじゃないかという不安の方が大きかったのを覚えています。
奇跡的に産まれてきてくれた娘を見ても、今でもたまに信じられないという気持ちを感じることがあります。
私の娘は、先生方、スタッフの方々のご尽力と現代医療の賜物です。
可愛い娘を授けてくださり本当にありがとうございます。
私たち夫婦を親にして下さり、本当にありがとうございました。
(お手紙はここまで)
「まさか私たちが・・・」というのは誰もが思うことかもしれません。
現在では6組に1組が不妊の可能性があると考えられており、
極端な表現をすれば、生活習慣病並みの確率で該当するのですが、
不妊ということを理解し、受け入れるのはとてもストレスフルなことだということなのかもしれません。
一方で、原因が早期にわかれば、男性であれば、女性であれば、
治療の選択肢もたくさんあるのも事実ですから、
不妊かも?と疑問を持たれたら、できるだけ早く医療機関にかかっていただきたいものです。
素敵なお手紙をいただき有難うございました。