先日、9月9日の日曜日は盛岡での妊活セミナーの開催日でした。
今回も日曜日の日中にも拘わらず多くの方々にご参加いただきました!
参加された30組のうち、29組が満足と回答いただき、
惜しくも満足度100%とはいきませんでしたが、
中身の濃いセミナーとなったのではないかと思います。
費用の説明や資料など、課題も頂いておりますので、
今後、より良い内容になるよう努めていきたいと思います。
ご協力いただいた参加者の皆様、ありがとうございました!!
今回も活発な質疑応答がありましたので、その一部を紹介したいと思います。
Q1:精子の質を良くするには、精子の量を増やすには?
A:男性不妊となる方の40%近くには、精索静脈瘤があると言われていますので、
一度検査を受けてみて、静脈瘤があれば、それを無くしていくのが一番の近道です。
日頃からできることとしては、精巣は熱に弱いので温めないことが大切です。
長風呂やサウナは避けられるものなら避けたほうが良いです。
精子は酸化のダメージを受けやすいため、食事やサプリメントなどでは、
抗酸化を意識するとよいとも言われています。
DHEAなども一つです。
そして何より、男性は精子をためず、射精すること。が一番です。
Q2:体外受精より顕微授精の方が確実に受精するのか
A:非常に難しい質問です。受精率という点ではあまり差はありませんが、
顕微授精を行う際には、男性不妊の方に優先的に適応します。
世界的にも顕微授精は増えていますが、その増加率程、成績が良くなっているという印象はありません。
そのため、当院では、体外受精で問題なく受精できる方は基本的に体外受精で行いますし、
男性不妊因子がある方には顕微授精という考え方で進めています。
Q3:体外受精を始めてから採卵するまでに何回くらい通院する必要があるか?
A:その方の刺激方法次第とも言えますが、代表的なアンタゴニスト法の例でいえば、およそ4回というふうに考えています。
そのためには、自己注射など、患者さんにもご協力していただく必要があります。
Q4:基礎体温は必ず必要でしょうか。
A:それ自体がストレスになってしまうような場合には必ずしもなくてもよいと思います。
ただ、過去の震災時、すべての電子機器が使えないという状況の中で、アナログではありますが、
基礎体温を測っていたことで、その方が今どういう状況か、ということを把握することができたというのも事実です。
基本的には測ってもらいたいと思います。
その他には、毎回おなじみではありますが、他院からの転院の際には検査を受けなおさなければいけないかなどの質問もありました。
上のリンク先にはより詳しい内容も載せていますので、ぜひ参考にしていただきたいですね。
次回は11月に開催の予定です。