DHAやEPAなどのオメガ3脂肪酸は妊娠しやすいからだを作っていくのにとても重要です。
これまで、以下のような紹介をしていますので、
ぜひご確認ください。
オメガ3脂肪酸(ALA,DHA,EPA)の抗炎症作用が不妊治療に与える影響
今回は、妊娠中のEPA/DHA摂取が「出産」に与える影響についてご紹介していきます。
早産リスクとオメガ3脂肪酸
今回の研究は、デンマークからの報告です。
北欧の国は福祉が非常に充実しており、すべての医療記録が一元管理されているため、
こうした「追跡(コホート)」研究が非常に多く、かつ信頼に足るデータも多い印象です。
Plasma Concentrations of Long Chain N-3 Fatty Acids in Early and Mid-Pregnancy and Risk of Early Preterm Birth.
EBioMedicine. 2018 Aug 3. pii: S2352-3964(18)30252-4
Olsen SF et al.,
今回の研究では、早産した376名の患者と同期間に通常に出産をした348名を対象群として、
妊娠初期にあたる9週時点、妊娠中期にあたる25週時点での、血漿中のEPA・DHAの値を比較検討しました。
それによると、血漿中のEPA・DHA濃度が2%を切ると早産リスクは徐々に高まり、
1.8%未満のグループは早産リスクが2.86倍に高まり、
1.6%未満のグループでは早産リスクが10.27倍に高まる
という報告をしています。
EPAやDHAは、上記で紹介しているように様々な効果があることから、
妊娠前から妊娠後まで含めて極めて重要な成分です。
主に魚から得られるものですので、バランスの良い食生活を心がけていく必要がありますね。
こうした研究を見るにつけ、何も妊娠だからと特別なことばかりでなく、
妊娠しやすい身体=出産しやすい身体=健康的な身体ということなのだと思います。
食生活関連では、以下も参考になればと思いますので、ぜひご一読ください。