当院で、不妊治療の末、無事に妊娠出産された患者さまからのお手紙を紹介しています。
3年にわたる治療の中で、一度は流産も経験され、たくさんの涙も流されて、
ようやく妊娠という「奇跡」に出会えた、そんな患者さまのお言葉が印象的です。
(以下、原文ママ)
地元の病院では成果が出ず、友人のすすめもあって
京野アートクリニックで治療を開始しました。
検査では子宮内膜ポリープが見つかり、切除後はタイミング法から取り組んだところ、
通院から半年で妊娠。しかし妊娠9週目で流産…・
身体が落ち着いてから、再び京野アートクリニックを訪れ、治療を開始しました。
この時点で30代後半だったこともあり、先生からはステップアップを進められましたが、
一度妊娠したからまた授かるのではないかという期待もあって、再びタイミング法を希望して取り組みました。
しかし、1年経っても状況は変わらず・・・。
この時、私も素手に40歳を目前にしていました。
主人と話し合い、40歳になっても状況が変わらない時はステップアップしようと決め、
40歳を機に先生とより良い方法を相談しながら、新たなチャレンジへ踏み切りました。
初めは年齢的なこともあってうまく受精すらできず落胆した時もありましたが、
主人と諦めず2度目の採卵を経て、最後の受精卵が着床してくれました。
ただ、流産経験のある私は妊娠がゴールではなく、
お腹の中で10カ月無事に育つことも奇跡的なことだと思っていたので、
無事に出産までたどり着き我が子に出会えた時は、感無量で言葉になりませんでした。
今振り返れば、治療中は買えりの仙台駅の片隅で涙が止まらず泣いたときもありましたが、
でもこうして我が子に出会えた今、こんな素晴らしい世界があったんだなと感動の毎日です。
(お手紙はここまで)
妊娠は、そもそもとても奇跡的な事象です。
妊娠に至るまででも大変な道のりですし、妊娠後出産に至るまでの道のりも平坦ではありません。
そして、その後の育児についても同じかもしれません。
患者さんがあきらめないで臨まれるのなら、その時できるベストを一緒に探し、
少しでも多くの方のサポートができればと思います。
とても勇気をいただけるお手紙をありがとうございます!