当院にて、不妊治療をされ、卒業された方からのお手紙を紹介しています。
今回は5回の治療を受けられ、精神的にもとてもつらくなってしまわれたその時、
無事に妊娠されたという方です。
(以下、原文ママ)
約1年間京野アートクリニックに通い、5回目の顕微授精で子供を授かることができました。
今度こそは!
と期待し、落ち込みの繰り返しでした。
もうこれで最後にしようと決め
(主人はまだ頑張ってみたいとのことでしたが、私には全くその気はありませんでした。
肉体的にはガマンできても、精神的につらくなってきてたんだと思います)
何がつらかったって、どう頑張ろうが、努力しようが、自分ではどうにもならないってことでしょうか。
決して無駄ではないのでしょうが、そう思えてきちゃうんですよね。
逆に助かったのは、通院して悩んでいるのは自分だけじゃないって思えたことです。
周囲の人たちにもオープンに話して、頑張ってることをアピールしたら、
煩わしかった質問や応援(?)がぐんと減りました。
現在通院されている方、気負わず前向きに、夫婦仲良くが一番だと思います。
そして、最後になってしまいましたが、クリニックの先生方、看護師の皆様方、
本当にありがとうございました。
(お手紙はここまで)
不妊治療は自分でコントロールできない要素がたくさんあります。
そもそも人の妊娠は100%ではないうえに、いろいろな要素が絡み合ってきます。
自分でどうこうできないことの方が圧倒的に多いのも事実です。
そうした中で、患者さんを中心に医療者がチーム医療を提供することで、
身体も心も支えていければと思っています。
率直な思いの詰まったお手紙をありがとうございました。