基礎知識

体外受精説明会レポート 高輪院@7月14日

記録的な猛暑日で、三連休の初日となった昨日、

高輪院では体外受精説明会が開催されました。

 

これから体外受精に進むかどうかを悩まれている方のためのセミナーですが、

非常に多くの方にお集まりいただきました。

生殖心理カウンセラーの菅谷からの話では、

特に生理が持つ女性にとっての「失敗」の意味合いの強さと

男性ならではのやさしさに由来する思考から

つい行違ってしまうご夫婦のやり取りを紹介され、

非常に多くの方がうなずかれている様が印象的でした。

理事長の京野からは、先日ESHREから戻ったばかりということもあり、

最新情報を惜しみなく紹介させていただきました。

 

(昨日より高輪院で開始したEndomeTRIO検査もその一つです9

参照

 

今回の質疑応答の一部を紹介したいと思います。

 

Q:血液検査にはどのような種類があるか

A:男性の場合は、ホルモン値異常による不妊になっていないかという意味ではじめに検査を行いますが、

問題がなければ、その後もホルモンを測ることはほとんどないです。

女性については、月経開始から卵胞が発育していく中でホルモン値も変化していきますので、

基本的には来院の都度測定します。

また、人工授精や体外受精などへ進む場合にはスクリーニング検査が必須となり、

一部の感染症項目に問題があると、すぐには治療が行えなくなるということもあります。

参照

 

Q:IVMは多嚢胞性卵巣症候群でない人でもできるのか?

A:現時点では実施していません。あくまでもPCOSの方への限定的な適応です。

 

Q:媒性方法に、C-IVFとICSIとあったがこれもステップアップ方式なのか?

A:原則として、ICSIは男性不妊因子がある場合と、初めてのIVFという方への保険的な方法でのSplit法を実施するときです。

もちろん、強い希望があれば初めから顕微授精ということも考えられます。

 

Q:調節刺激を行った次の周期もまた採卵をするのか?

A:原則として、刺激を行った周期の直後は卵巣が腫れていることが多いため、

お休みするのが通常の流れです。低刺激や自然周期の場合「は、連続して行うこともできます。

 

Q:うまく卵が得られなくても同様の方法を繰り返すのか

A:原因と状況によりますが、薬剤の変更つまり刺激方法の変更や、サプリメントなどの導入も考えます。

メラトニン、レスベラトロールなどがあります。

その他にも毎週水曜日の漢方や月・水・金・土の鍼灸もご検討いただければと思います。

 

Q:仕事の都合で採卵当日に男性が来れない場合の対応策と費用は?

A:精液所見に問題がなければ、精子凍結可能です。費用は20,000円+税です。

 

今回も数多くの質問が男女双方から寄せられました。

不妊治療は夫婦そろってが成功のコツです。

来月も開催予定ですので、ご興味ございます方はご参加ください。

 

 

 

妊活ノート編集部

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