よくあるご質問で、
基礎体温の高温期ってなんですか?
というものがあります。
驚かれるかもしれませんが、言われてみると、
厳密にはわかっていないという方も多いのではないでしょうか。
基礎体温の高温期とは何を指すのか、簡単にご紹介できればと思います。
基礎体温の高い高温期って何?
過去の基礎体温についての紹介は以下から確認いただけます。
上記での紹介していますが、通常基礎体温は低温期と高温期に分かれます。
低温期は、別名「卵胞期」といわれ、排卵に向けて卵胞を育てていくプロセスです。
この時期に妊娠しているということはありません。
そして排卵をきっかけに高温期に移行します。
高温期は「黄体期」ともいわれ、卵子を放出した卵胞は文字通り黄色い組織に変化(黄体化)し、
黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌します。
プロゲステロンには体温を上げる作用があります、そのため高温期となるわけです。
プロゲステロンは子宮内膜を着床に適した環境にしていく役割を持ちます。
そのため、着床し続ければ妊娠となりますので、高温期は続いていきます。
着床することがなければ、子宮内膜はリセットがかかるため、月経が来て、基礎体温は低下していきます。
基礎体温とホルモンはとても密接にかかわっています。
特に低温期はエストロゲン、高温期にはプロゲステロンがかかわっています。
詳細は以下から確認いただけます。
高温期はおよそ14日、平均的には10日以上続くのが正常と考えられますが、
それ以外の場合、何かしらかの異常があるかもしれません。
高温期がうまく続かないときはどんな時?
高温期が標準通りでない時にはいくつかのケースが考えられます。
①高温期が続かなかったり、低温期との幅が小さい
このような場合には、黄体ホルモン(プロゲステロン)がうまく働いていない
黄体機能不全という状況が考えられます。
主な治療としては、黄体ホルモンを補充することでその機能を補うことが一般的です。
②高温期が来ない
この場合には、無排卵での月経が考えられます。
つまり排卵障害であることが疑われるため、的確な治療が求められます。
③高温期が終わらず続く
2週間以上、そのような状況が続く場合、妊娠している可能性があります。
簡単な内容のように思われますが、基礎体温にもこのようなパターンがあります。
また、基礎体温については、厳密な管理が必要というよりも、
排卵前後で二層に分かれていることが大切ですが、この管理がなされていないと妊娠できないというわけではありません。
ただ、自分の体のリズムをある程度知っておきたいという方もいるでしょうから、
そうした方には正しい認識をもって、測定してもらえたらと思います。