不妊原因の半数は男性
不妊症は女性の病だという時代ではなくなってきており、男性にも早期の自身の妊孕性
(にんようせい:妊娠する力)を知る検査を受けるべきだという声も少なくありません。
男性は早く検査を受けるべき
男性は早く検査を受けるべきであるといわれるのには理由があります。
①月経周期がないため、時期を選ばない
②受精の主役である精子を見れば良し悪しの判定が付くシンプルさ
これは男性にしかない特徴です。
女性は、性器の作り自体が複雑である上に、直接的に卵子を取り出して確認することができません。
月経周期に合わせて、卵胞を超音波で測定したり、卵管の疎通性について造影剤を使って確認したりと、
複雑かつ間接的な面をもっているのに対して、男性ももちろん内部構造は一部複雑ではありますが、
受精の主役である精子を「いつでも」「直接」確認することができます。
検査の主軸は「精液検査」
WHO(世界保健機構)が定めている検査基準にのっとって精液の検査は行われます。
精液検査においては
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精液そのものの量
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精子の濃度
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精子運動率
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精子の形
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精液中の白血球や色
を基準値に合わせて確認します。
男性は精子を直接確認できるため、不妊であるかの判断が付きやすいことが最大のメリットです。
精液所見が悪いとなる場合にも、大きく3つのポイントでの判断となりますが、
そのためには、精子が作られるメカニズムを理解しておくことが重要となります。
日ごろから気を付けるべきこと
男性にとって問題なのは、実は精神的な面であるという指摘を多くあります。
実際に、
「不妊治療のプレッシャーからEDになってしまった」
「妊活がいつしかストレスとなり夫婦仲が悪くなってしまった」
という声も少なくありません。
そうした男性の繊細な心理面にはパートナーである女性はもちろん、
男性自身も気を付けないといけません。
まずはできることからコツコツと始めるということも選択肢です。
毎日気を付けられることもたくさんあります。
一度確認してみるのもよいでしょう。