前回は、食べ物と子宮内膜症の関係として
果物と野菜との関係について紹介しました。
今回もアメリカで行われた大規模調査Nurse Health Study2(以下、NHS2)から
お肉とお魚と子宮内膜症の関係について紹介したいと思います。
お肉とお魚と子宮内膜症
一部の研究では、肉製品の摂取が子宮内膜症のリスクにかかわるとするものもありますが、
数は非常に少ないものでした。
今回の研究では、前述のようにNHS2ということで、大規模なコホート研究です。
1993年から2013年の間に登録された81,908人を対象として追跡調査をし、
4年ごとの食物頻度アンケートの結果を集計したものです。
子宮内膜症の診断は腹腔鏡下で認められたものとして、3800例が確認されました。
調査の結果、
1日2人前以上の赤身肉を摂取する女性と1週間に1人前以下の方と比べて
子宮内膜症リスクは56%高い
と考えられました。
特に未加工の赤身肉の場合、この傾向は顕著であったということです。
加工された赤身肉においても、最も摂取量が多い方は、最も低い方と比べると、
20%子宮内膜症の発症リスクが高かったとしており、
その他、鶏肉、魚、甲殻類、卵の摂取については、子宮内膜症のリスクとの関係がなかったとしています。
これだけを言うと、赤身肉=子宮内膜症ととらえられてしまうかもしれませんが、
必ずしも悪いということではありません。
しかし、こうしたリスクを考慮して、例えば鶏肉を食べようとか、
バランスを考慮して、食生活をしていけるとよいですね。
食生活については、様々なお問い合わせがあります。
以下からも確認ください。
妊活に適した食材の選び方「炭水化物」「脂質」「乳製品」について