ビタミンDは欠乏している可能性が高く、
補充もサプリメントや食品などと容易です。
そのため、おすすめのセルフケアとして推奨されていますが、
今回は妊娠中のビタミンD摂取の安全性や効果についての最新情報を共有したいと思います。
妊娠中のビタミンD摂取が与える影響について
JAMA Pediatr. 2018 May 29
今回は妊娠中のビタミンDの摂取がどのような影響を与えるかということについて紹介されている
最新の論文です。これはメタアナリシスという研究で、膨大なデータを解析したものです。
今回は24の研究から5405名のデータを対象として、
新生児死亡は増えるのか
先天異常は増えるのか
在胎不当過小児 (Small-for-Gestational-Age:SGA)の比率
などについて調査をしたところ、
新生児死亡を増やすことなく、先天異常も増やすことなく、
SGAの比率を0.72倍にする可能性があるほか、
胎児の血中ビタミンD濃度やカルシウムが高く、産後のフォローアップ時の体重も大きかったとして、
妊娠中に2000 IU / d以下の用量でビタミンDを補給すると、胎児または新生児の死亡のリスクが低下する可能性がある
と結論付けています。
ビタミンDは取りすぎには注意が必要であるため、
自身がビタミンD不足?と思われる方は一度採血で調べてみたうえで、
適量を守り、服用することが大切かと思います。