男性の方の不妊原因は大きく、
精子を作る過程で問題がある造精機能障害がメインとなりますが、
最近ではEDなどの性機能障害も多くの方に診られるようになりました。
また、最近では射精障害という問題も注目されています。
その中でも膣内射精障害ということにフォーカスしたいと思います。
膣内射精障害とは
膣内射精障害の前にまずは射精障害について理解する必要があります。
男性の射精障害というと、大きく分けて、
早漏
と
遅漏
と
ED(勃起障害)
があります。
勃起障害については、以下から確認いただけます。
一般的には、多くの射精障害の問題は勃起不全と早漏だといわれておりますが、
最近になって多くなっているのが遅漏の問題であり、その最たるものが膣内射精障害です。
一般的に男性の性機能は年齢と共に鈍化していくと考えられており、
若いうちは早漏気味で、加齢と共に遅漏となっていくと考えられています。
晩婚化が進んでいる現在では、徐々に加齢の問題も増えるのもうなずけます。
実はこの遅漏、不妊とは非常に根深く関係しています。
早漏は射精されるまでの時間が短いということなので、射精はされますが、
射精できないという状況はある意味で絶対的な不妊となってしまう可能性があるからです。
その中でも重症度が高いのが、膣内射精障害です。
膣内射精障害というのは、マスターベーションでは射精できるのに、
膣内では射精できないという状況です。
膣内射精障害にも種類があり、多くは心因性といわれますが、機能的な問題に起因するものもありますが、
そうした原因は、例えば間違ったマスターベーションによるものであったり、
過激なアダルトビデオの存在であったりすると考えられています。
具体的には
過度な刺激を求めたマスターベーションが習慣づいてしまうと、
女性の膣の圧力では満足することができずに、射精することが出来ないということになってしまう。
過剰な演出に性的興奮を求めてしまうと、通常の性行為では満足できなくなってしまうというものです。
また、ここでの忘れてはならないポイントの一つが、
この男性の射精障害の問題は、夫婦の問題であるということです。
「私は魅力的でないのでは・・・」
と考えてしまう女性がいても不思議ではなく、
それがきっかけでセックスレスになってしまったという例も少なくありません。
性がオープンに語ることが少ない日本では難しいことかもしれませんが、
ご夫婦の間では、こうした情報はぜひ共有できると良いですね。
これらの治療方法には現在標準的な薬物療法はなく、
どちらかというとセックスセラピーであったり、TENGAなどのサポートグッズを用いて、
射精できるようにトレーニングしていくという方法があります。
カウンセリングも有効な機会が多いといわれています。
膣内射精障害には必ず自覚症状がありますから、不安な方はいつでもお声がけいただければと思います。