良くいただくご質問の一つに
「どのような食生活を心がける必要がありますか?」
というものがあります。
今回はたんぱく質という観点でご紹介したいと思います。
身体にかかせない栄養素 タンパク質とは アミノ酸とは
たんぱく質は20種類のアミノ酸が結合して出来ています。
食品を摂取すると、体内で分解され、アミノ酸となります。
それらのアミノ酸が体内で合成されて、たんぱく質となっていきます。
ですから、たんぱく質の摂取を考えることはアミノ酸の摂取を考えることにもなります。
このたんぱく質から筋肉やつめ髪の毛はもちろん、
生殖的なものでは脳下垂体ホルモン、免疫抗体、遺伝子などがつくられていきます。
食品から摂取しなければ得られないアミノ酸は8種類あり、
これらは必須アミノ酸といわれ、
ロイシン
イソロイシン
バリン
トレオニン
リジン
メチオニン
フェニルアラニン
トリプトファン
があげられます。
こうした必須アミノ酸、非必須アミノ酸が20種類抜けもれなく
揃っているのが、重要と考えられています。
アミノ酸が豊富に含まれる食品は、
牛肉や豚肉などの肉類、
鮭やマグロなどの魚類、
植物性のものでは大豆などの豆類が該当します。
ここで大切なのはこれらのバランスを意識することです。
バランスが重要、アミノ酸の摂取!
私たちは食品で何かを摂取する際に、アミノ酸だけを摂取しているわけではありません。
そのため
①脂質
動物性のたんぱく質を摂取しようと思うと、脂質が同時に取られてしまうことになります。
脂質を過剰に摂取しますと、肥満の原因になると考えられます。
肥満と不妊についての関係は以下でも紹介しています。
②鉄分
一方で、女性に重要と考えられる鉄分は動物性食品からのほうが多く取り込むことが出来ます。
動物性食品から取り入れられる鉄を「ヘム鉄」、植物性の食品からは「非ヘム鉄」です。
先日開催された妊活イベント2018においても、細川モモさんより紹介がありました。
また、動物性たんぱく質を多く摂取する人と植物性たんぱく質を多く摂取する人とを比べると、
動物性たんぱく質を多く摂取する方のほうが排卵障害のリスクが高いことも知られていますが、
アミノ酸を効率的に体内に取り込むには、動物性たんぱく質のほうが良いともされています。
そのため、一般的に言われることとして、
魚とお肉を1日おきに取れるようにしましょうということや、
毎食必ず、何かしらかのたんぱく質が得られる食品を食べましょう、
という推奨がされるのです。
どれか一つと取ればそれでいいという問題ではないため、
厳密な管理を行うというよりも、まずはバランスの良い食生活が一番の近道ですね。