本日は高輪院での妊活セミナーの開催日でした。
外に出ると、いよいよ夏の気配を濃厚に感じるようなお天気でしたが、
今回も多くの方にご参加いただきました。
今回は、かねてからご要望の多かった「診療案内」を行いました。
ホームページなどで記載はしているものの、
「で、いつどんな時間帯で診療しているの?」
という質問が出ることも少なくありません。
そのため、5分ほどお時間をいただいて、
当院の診療制度、診察日
男性不妊外来や心理カウンセリング、
統合医療の実施日
などをご案内しました。
また、会場にお越しの方の多くは、仕事をされている方でしたので、
朝妊活および日曜診療についてもご案内いたしました。
そのあとは、理事長による当院の治療内容についての案内をさせていただきました。
自然排卵では1つの卵子が排卵されると聞くと、さも卵子が1つしか減らないと思えますが、
実は1000個もの卵子が使用されているんですよ。
というコメントには、「え!」というリアクションが見られるほどでした。
終始和やかな雰囲気で進んだこともあり、
質疑応答を始めると、次から次へと質問が出てきます。
しかも、男性からというのが何とも嬉しいですね。
その一部を紹介したいと思います。
Q:体外受精と顕微授精の振り分け方はどのようにしているのか
A:原則として、WHOの基準に則って、精液検査の状況で判断します。
あとは初めての体外受精の場合で、複数の卵子が得られている場合などは、
スプリット法といって、半分は体外受精、半分は顕微授精というようにわけることもあります。
これは、受精障害といって、体外受精を行っても一切受精しないという方がまれにいるためです。
Q:卵巣過剰刺激症候群(OHSS)の発症頻度はどれくらいでしょうか
A:軽度なものを入れれば、6.7割が発症すると考えられます。
重度なもので入院に至るような方だと1%未満です。
当院では年間3000症例程実施していますが、1人出るか出ないかくらいの確率です。
軽度な副作用の場合、感じ方は人それぞれなので参考までにですが、
多くの患者さんは治療後に仕事に行かれている方が大半です。
Q:初診の診察の流れや回数は
A:男性は1-2回で済み、時期を選びません。
女性は3-4回ほど月経周期に合わせた来院と検査が必要です。
効率的なのは、月経初日から3日目に来られるとよいですが、
まずは話してから治療するか決めたいというような方もおられるので、
その場合は、特に日を指定することなく、ご夫婦一緒に診察を受けていただければよいと思います。
皆さんの疑問を少しでもなくし、迷いなく、納得して治療を受けていただければ嬉しいです。
来月も6月17日に開催いたしますので、ご興味がある方はぜひご参加ください。