卵胞の発育のためには、テストステロン(男性ホルモン)が必要です。
ホルモンについては、一般の方にとってはとても分かりづらく複雑ですが、
以下にもまとめていますので、参考にしてみてください。
最近とても多いAMHに関する問い合わせですが、
AMH自体は重要な指標ですが、やはり総合的に判断しないといけないことがわかります。
AMHとテストステロンの関係
多嚢胞性卵巣症候群の方は、AMHとテストステロンが高いことで知られており、
多くの場合排卵障害や無排卵のような状態になっていることがあります。
PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)については以下から確認ください。
Sjaarda LA et al., Fertil Steril. 2018 Mar;109(3):540-548
今回紹介する研究は、PCOSでない方で高テストステロン、高AMHの場合には、
無排卵となるリスクが増大することが報告されています。
18歳から40歳のPCOSと診断されていない健康な女性1198名を対象として、
テストステロンとAMHの高低によるセグメントで比較を行い、
妊娠までの期間(TTP:Time to Pregnant)、妊娠率、流産率などについて調べました。
それによると、この値の変化によって、TTP、妊娠率、流産率などに影響はありませんでしたが、
冒頭に記載した通り、テストステロンが高く、AMHが高いグループに属する方は、
他のグループに属する方と比べると無排卵のリスクが1.58倍高くなるということでした。
AMHが高い=妊娠しやすい
というほど簡単なことではありません。
不安な方はいつでもご相談ください。