当院を卒業された患者さまからのお手紙を紹介しています。
今回は4年間の治療期間の中、一度は当院での治療も一時中止して、
また治療を再開、そして卒業されて行かれた方からのお手紙です。
(以下、原文ママ)
京野アートクリニックへ通いだしたのは4年くらい前のこと。
その前に2年くらいは近所の婦人科にて、タイミング法や人工授精までを診ていただいていました。
しかし、私たち夫婦が思い描言えているようにはいかず…
主人の精液も検査したほうがいいのでは?と助言いただき、泌尿器科も2か所受診しました。
どうやら運動率が低いという結果に。
漢方を処方していただき、しばらく飲み続けることにしました。
すぐに結果は出ないものだと知りながらも、焦る気持ちが募るばかりで、
何度も夫婦で衝突もしました。
友人からの妊娠報告も素直に喜べず、気が付いたら自分なりに、
正社員での仕事に朝から晩まで打ち込み、それを理由に子供ができないんだと言い訳をして過ごす日々でした。
しかし、一度京野アートクリニックでも診てもらったほうがいいのかな?とHPを見て思い、
電話予約を入れました。
そこからは先生方の助言をいただき、精子凍結、人工授精、顕微授精と次々チャレンジしていきました。
心配だったのは、仕事を休まなければいけないなどのスケジュール調整と金銭面でのこと。
職場には不妊治療していると伝え双胎させていただくこともしばしば・・・
心苦しい気持ちもありましたが、金銭面を考えると仕事を辞めることはできませんでした。
しかし、2回目の胚移植で自然流産したのをきっかけに、子供は欲しいながらも仕事を優先しすぎていた自分に気づき、
もう少し自分の体も大事にしよう!と思えるようになりました。
また、何より気遣いしすぎていて、職場の同僚に迷惑をかけ申し訳ないという気持ちが強すぎて、
私にとってそれが大きなストレスだった!ということに気づけるきっかけとなりました。
この出来事をきっかけに、悔いのないよ最後の1年間と心に決めて、仕事だけに集中する1年を作り、
全力投球して退職しました。
退職して1カ月半後の3回目の胚移植にて、待望の妊娠!!
順調に育ち、おかげで元気な男の子を出産することができました。
長い治療期間を経て気づいたこと…
あきらめないことはもちろんのこと、自分の心と体を大事にすることも必要なんだと改めて思えた経験となりました。
京野アートクリニックを受診していると、こんなにも自分と同じような悩みで受診されている方々がたくさんいることに気づきます。
私は不妊の期間が長い分、いろいろな意味で、妊婦さんだけでなく、不妊で悩んでいる人の気持ちもわかり、
人一倍良い経験を積むことができた貴重な期間を持てたと今では思います。
(お手紙はここまで)
不妊治療を行う上で、正しい原因の把握は成功への第一歩です。
どうしても通いやすいところに通われて、時間を過ごされてしまう方が多いので、
少しでも私たちが発信している情報が届けばよいなと日々願っています。
また、今後もますます仕事との両立は大切なテーマとなるかと思いますので、
医療機関としても改善を重ね、少しでもサポートできるように努力したいと思います。
素敵なお手紙を有難うございました!