不妊症である場合の女性因子について考えていきましょう。
全体の4割程度が女性要因と言われており、確かに最も多い要因ではあります。
理由としては、女性器の構造にあるといわれています。
男性器に比べ、女性器は非常に複雑な構造をしています。
子宮、子宮頚管があり、卵管があり、卵巣があり、卵管采があって・・・という構造に加え、
一時は精子が子宮から卵巣に向かって進み、受精後には子宮に向かってもどってくるという複雑動きもあります。
不妊のメカニズムを知るためには、そもそもどのようにして妊娠するのか、について再度確認する必要があります
妊娠=受精+着床
妊娠を成立させるためには、まず精子と卵子とが受精しなければいけません。
近年の不妊治療においては、この受精までのプロセスをサポートするものが多く考えられています。
それぞれの機能と治療の相性については
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子宮頚管(粘液)の働き:人工授精
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卵管の詰まり:体外受精や卵管形成
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卵巣からの排卵:体外受精や未成熟卵の体外培養など
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卵管采(ピックアップ):体外受精など
妊娠のメカニズムに合わせた流れの中で、障害があるのならどこがどのように悪いのかを知ることで
自分自身にとって最適な治療法を選ぶことにつながっていきます。