コラム

生殖心理カウンセリングコラム:ドラマ「隣の家族は青く見える」から考える妊活心理 番外編

こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。

毎回このコラムは多くの方に観ていお読みいただいているただけているようで、ありがとうございます。

今回このドラマがとても関心を持たれているのだなと強く感じます。

一方そうでない方も多くいらっしゃいますし、

「今やっているドラマは観たくない」

とおっしゃる方も実はとても多いのではないかと思います。

 

今まさに起こっていることと向き合うことの大変さ


「今まさに、自分に起こっていること」

と向き合うというのは大変なことです。

自分だけの殻の中に閉じこもって、じっと考えたいときもあります。

まだどうなるかわからないことを人に話すと、

大切な気持ちが漏れて行ってしまいそうに感じることもあります。

 

当院に通院されている患者さまは、何らかの形で

「カウンセリングも利用してください」

というメッセージを受け取られていることがあるかもしれません。

しかし、「今まさに、自分に起こっていること」である治療に関することを、

人に話す気分にはなかなかならなれないことも承知しています。

 

今の私が話したいことを話すことの大切さ


実際にカウンセリングにお越しくださる方々は、

もちろん治療のことも話されますが、

「過去のこと」

を話されることがとても多いです。

自分の中では過ぎ去ったことだけれども、

振り返って話してみたくなることが意外に多いのかもしれません。

カウンセリングとは、辛いことを話さないといけない場ではありません。

 

3月11日が今年も過ぎました。7年経ちました。

7年経っても話せないことや自分の中では終わっていないことも、世の中にはたくさんあると思います。

そして、7年経ったから話せるようになってきたこともあることでしょう。

また、毎年3月11日や、自分にとって重大な出来事があった日が近づいてくると苦しくなる方もいらっしゃると思います。

これは「記念日反応」と名前が付けられていて、ごく当たり前の反応です。

ひとつのきっかけからいろいろなことが想起されて、記憶がよみがえるのです。

 

生殖医療でもしばしば起こりえます。

「1年前のあの日に人工授精したな~」

「〇年前の1月に流産しちゃったんだな、生まれていればもう〇歳になっているのね」

「妊娠反応が出た日はこのワンピースを着ていたんだった。ちょうど桜の花が咲き始めていたな~。」

という感じです。

いつまでが自分にとっての真っただ中なのか、

いつから過去のことになっていたのか、

振り返って考えてみないとわからないと思います。

自分の中で何かが過去になり誰かに話してみたくなったら、カウンセリングがあったなと思い出してください。

当院では治療が終わった後のフォローとしてもカウンセリングがご利用いただけます。

 

「今やってるドラマは観たくない」

これもごもっともだと思います。

もちろんご覧になっている方も、ご主人に一緒に観てもらいたいと思っている方も、ご主人が観てくれなくて悲しい方も、

ご自分のペースでお付き合いされれば良いと思います。

どうぞご自分の気持ちを大切になさってください。

 

妊活ノート編集部

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妊活ノート編集部です。医療現場での当たり前を、より分かりやすい情報としてお届けします。正しい知識を得ることで、一日でも早い治療卒業のサポートをしたいと考えています。

菅谷典恵

菅谷典恵

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臨床心理士、生殖心理カウンセラー、がん・生殖医療専門心理士
京野アートクリニック(仙台、高輪)にて生殖心理カウンセリングを担当。
治療のことはもちろん、仕事と治療の両立、ご夫婦の考えの温度差、あらゆる人間関係など、どのようなご相談でもお受けしています。
治療もプライベートも快適に過ごすためのサポートとなるようなカウンセリングを目指しています。

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