先日3月11日は、東日本大震災から7年というメモリアルなタイミングでしたが、
高輪院での妊活セミナーを行いました。
東日本大震災の際、様々なリスク対策が奏功し、患者様への被害や、受精卵や精子・卵子などへの
損失を起こすことはありませんでしたが、一つの拠点だけで行うことのリスクを感じ、
東京進出を検討することになったという経緯があります。
そのようなお話もしながら、今回も
「妊娠するための最短の道を見つけよう」
というテーマでお話いたしました。
会場は満員となり、今回も多くの質疑応答がなされましたので、
いくつかを共有したいと思います。
Q1:外国人の治療の場合、卵子凍結の費用はどれくらいか?
A1:卵子凍結自体はおおよそ40万円前後で実施できますが、外国人の方で日本の公的な保険制度に入られていないかたには、
外国人診察料という費用が初診料・再診料とかかります。
Q2:タイミングをとるのは朝が良いのか?夜が良いのか?
A2:まずタイミングをとるのが朝昼晩でも変わらないと考えています。
タイミングをとる場合、多くの場合で間違えるのが、その適した日ですが、排卵日当日ではないということです。
おおよそ排卵日の2日前といわれますが、その日をピンポイントで予測するのは、排卵日検査薬では難しく、
ホルモン検査や超音波検査のほうが確実です。
また、男性のことも精子のことも考えると、禁欲期間は短いほうが良いので、
あまり限定的にタイミングを考えるのでなく、その1週間は毎日性交渉を持つなどが望ましいです。
Q3:今、40歳で1人目の治療です。2人目まで望むのはぜいたくなのでしょうか。
A3:贅沢ということではありませんが、やはり治療の成功率は著しく下がっているのが実際です。
なので、もし今治療を考えていて、仮に体外受精ということであれば、
現在の時点でできる限り、胚盤胞を多めに取っておくことがベストだと思います。
そうすれば今40歳ということですが、40歳の時点での受精卵の質は保たれるわけです。
実際にそういった治療をされている患者さんも多くいらっしゃいます。
もう何十回も実施しているセミナーですが、毎回新しい質問が得られ、
常に新鮮な気持ちで臨むことができます。
好評につき、4月2回実施します。
4月1日、4月22日の開催となりますので、ご興味お持ちいただける方は、
ぜひご参加くださいませ!