本日はカウンセリングでの話題についてご紹介してみたいと思います。
「何を話したらよいのでしょうか?」
患者さまからよくお尋ねいただきますが、
「どのようなことでも大丈夫です」
という答えになります。
不妊治療を行うクリニックでのカウンセリングなのだから、治療に関する話題でなければいけないのではと思われる方も多いのですが、
そのようなことはありません。
日々の生活は、治療も治療以外のいろいろなことも複雑に絡み合って成り立っていると思います。
カウンセリングでのお話しを、具体的な例をあげてみてみましょう。
「治療に行くためには仕事で半休を取らなければならない」ケース
→上司や同僚になんらか伝えなければいけない
→でも、妊娠中の同僚には知られたくないし、治療のことをあまりおおっぴらには言いたくない
→しかし黙ったままだと不審がられそう
→どうしよう?
「誰かに相談したくて友達に話していたが、その友達が妊娠して関係が微妙になってきた」ケース
→Facebookにもその内容がアップされていて、なかなか精神的にキツイ
→距離を置いたり無理やり会ってみたり、ほかに話せる友達を探したがしっくりこなくて夫に話してみたら
→「ほかの人と比較して考えるなんて意味がない」と一蹴され、
→誰からも理解してもらえない自分が少しかわいそうに思われる
→どう考えたらいい?
というように、治療に関することは職場・友人関係・夫婦関係など、様々なところに影響を及ぼしてきます。
カウンセリングではこのようなテーマについての対処法を一緒に考えていきます。
当院は最先端の生殖医療に特化したクリニックであり、
私はそこに勤務するで臨床心理士であり、生殖心理カウンセラーでもあります。
臨床心理士は、人の一生の心理的問題についての専門家であり、生殖心理カウンセラーは、
臨床心理士の中でも生殖医療における医学的知識や心理的課題を学んだ専門家です。
患者さまの毎日の生活の中で「治療のことだけ取り出して話してください」というものではなく、
「治療に付随すること何でもお話ください」というスタンスを持っています。
テーマは患者さまの「人生すべて」です。
通院はただでさえストレスフルです。
少しでも楽に、上手に治療とお付き合いいただけますことを念頭にお話しを聞かせていただいています。
まとまっていないお話でも大歓迎です。
お話をしていくうちにまとまっていくものです。
ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひカウンセリングのご予約をお取りください。
普段は高輪におりますが、毎週水曜日と、土曜日は月に2回仙台に参ります。
お気軽に、お話ししにお寄りください。
お待ちしています。