卒業された患者さまからのお手紙を紹介しています。
長い長い治療を経て、念願の妊娠・出産をされた患者さまからの嬉しいお手紙です。
(以下、原文ママ)
結婚してのんびり2人で過ごし、そろそろ子どものことを考えてみようかと、
軽い気持ちで近くのクリニックを受診した時から3年超、治療内容もステップアップし、
10回以上の体外受精の末、愛しくてたまらない我が子に会うことができました。
長い長い3年でした。
初めの頃は、協力的で助け合い、そのうち結果が出るだろうと気楽に構えていましたが、
毎月繰り返す度重なる陰性判定に、つらい気持ちがじわじわと積もっていきました。
夫はとても協力的で、助け合い、慰めあいながら、
また旅行や季節のイベントなどを楽しみ気分転換しながら治療に取り組みました。
貴院に転院してから、人生で初めての陽性判定をいただいたのは、半年ほど経った頃だったかと思います。
「また今回もダメだろうな。次に気持ちを切り換えよう。」
と思いながら、呼ばれた診察室で、京野先生に
「おめでとうございます」
と言われたときのあっ気にとられた気持ち。
信じられなさと嬉しさがないまぜでした。
その後、母子手帳を区役所でもらった日に、やっと実感でき、
初めて涙しました。
何度もうまくいかず、妊娠はとてもハードルが高い、様々な要素が存在すると身に染みていたので、
ぬか喜びにならないように・・・と心にブレーキをかけていたのでした。
京野線瀬瑛に出会えていなかったら、我が子に出会えていなかったと思います。
「治療をやめて、2人で楽しく暮らしたい」
と夫と話したときに、
「もうちょっとだけ頑張ってみようよ」
と引きとめてくれた夫がいたからでもあります。
一生懸命に考えるあまり、治療に対する考えが夫とぶつかり、四面楚歌のような気持ちになっていた時に、
貴院の看護師さんが慈愛に満ちた接し方をしてくださって、気持ちが救われた事。
とてもあたたかく、ささくれ立った心が癒されたのです。今では良い思い出です。
貴院に、京野先生のお世話になり、今こうして我が子を抱き、世話をし、成長を喜べる事、
どれほど言葉を重ねても十分に伝えられるかわかりません。
心からお礼を申し上げたく思います。誠にありがとうございました。
(お手紙はここまで)
素敵なお手紙をありがとうございます。
一人でも多くの方に、一日でも早くご卒業いただけるように、努力していきたいと思います。
本当にありがとうございました!