フーナー検査(ヒューナー検査)は、性交渉後の頸管粘液の状況を検査することで、
精子と頸管粘液の相性を確認する検査で、不妊治療の中では基礎的な検査の一つといわれます。
検査の流れ
頸管粘液の粘度と排卵日は相関関係があるため、排卵日当日を含む前後がベストな検査期間といえます。
性行後6-12時間以内の頸管粘液を調べる必要があるため、前日の夜もしくは検査当日の朝に性交渉を持っていただきます。
男性の協力が欠かせない検査となりますので、夫婦でのコミュニケーションをとるようにしましょう。
男性は運動率の良い精子を採取するために、3日程禁欲していただき、当日の性交渉に臨むのがよいとされています。
フーナー検査(性交後検査)によってわかること
細かくすべてを覚える必要はありませんが、
400倍の顕微鏡下で観察を行い、約400倍の1視野あたりの運動精子数を以下の4段階で評価します。
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0-4・不良
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5-9個・・可
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10-14個・・良
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15個以上・・・優
その結果わかることは以下になります。
男性因子であるかどうか
精液検査とは異なりますが、精子の運動能力を検査・観察します。
抗精子抗体の有無
本来、頸管粘液は精子の進入をサポートする役割を持つはずが、原因は不明ですが、
症状としては精子を「侵入者」とみなし精子の動きを抑制してしまう働きを取ることによって、不妊となってしまいます。
排卵誘発を行っている際の注意点
特にクロミッド療法といわれる排卵誘発法を実施されている場合には、この療法のデメリットとして、
エストロゲンを抑制してしまうために頸管粘液の量が少なくなってしまうことが確認されています。
そのため、検査結果に不の影響も及ぼす可能性がある点には注意が必要です。