昨日は、高輪院での妊活セミナーの開催日でした。
2日連続の開催となりましたが、多くの方々にお越しいただき、
満員御礼となりました!!
昨日の会の様子をレポートしたいと思います。
理事長の京野から、
「妊娠するまでの最短の道のりを見つけよう」
というテーマで講演いたしました。
大切な考え方として、
どのような家族計画で臨むのか?
ということもお伝えいたしました。
ついつい目の前のことばかり考えてしまって、
そもそもの部分が抜けてしまうということは少なくありません。
質疑応答も非常に活発に行われました。
Q1:指名医制ではないが、患者の把握をどのようにしているか?
A:基本的な技術などについては常勤医はクリアしているものしかいません。
そのうえで、医師ごとの方針のずれをなくしていくためには、医師だけではなくて、
看護師やアシスタント、培養士も含めて、全体での情報の共有だと考えており、
当院では毎日そうした勉強会や検討会を実施して、可能な限りの共有に努めています。
Q2:遠方から来ているが通院の回数はどの程度になりそうか?
A2:体外受精の場合で考えれば、卵巣刺激から採卵、胚移植に妊娠判定となると、1周期でおよそ7回程度になると思われますが、
それは現在の女性の働き方からすると難しい場合もあると思います。当院では通常、採卵したら一度胚盤胞で凍結して、
また別の周期でその凍結した胚を融解して移植するというケースが基本的な流れです。
この場合では、採卵の場合、おおよそ3-4回
移植の場合でも3回程度と分けることができます。
ただそれくらいの通院負担はどうしてもあるものとお考え下さい。
Q3:月経不順の場合の治療法は?
A3:月経不順といっても様々なものがありますが、仮にPCOS(他嚢胞性卵巣症候群)の場合、
まずはクロミフェンやレトロゾールといった飲み薬での誘発が基本になるかと思います。
その後は注射での治療に切り替えて、一つの卵子を育てていくというのが基本的な進め方です。
Q4:内膜ポリープがある場合は?
A4:内膜のポリープn大きさにもよりますが、超音波検査で異常が疑われる場合は、子宮鏡検査を行い、
ポリープの大きさが1cm以上などということになると、除去するための手術を行います。
また、マイクロポリープなどが確認される場合は抗生剤の投与による治療も考えられます。