そろそろステップアップすべきですか?
という質問はよくいただくものですが、
妊活や不妊治療を始めていく中で、見失いがちなことがあります。
治療にあたるうえで考えていただきたい大切なポイントが、
「何人、子供がほしいのか」
ということで、思いのほか考えられていないケースも少なくありません。
もちろん、その通りになるとは限りませんが、とかく不妊治療を始めていく中では、
このことが考えられないことも多いのが実際のところです。
海外の論文データによる、妊娠計画の考え方
Realizing a desired family size: when should couples start?
Human Reproduction Vol.30,No.9 pp.2215-2221,2015
希望している家族構成を得るには、カップルは何歳ごろかた治療を始めるべきか?
という研究です。
妊娠・出産と緊密な関係にある女性の年齢を軸に、
後方視的に10000組のケースを解析しました。
それによると、以下のようなデータが得られています。
90%で実現するためには |
IVFあり |
IVFなし |
子供を1人 希望する場合 |
35歳以下 |
32歳以下 |
子供を2人 希望する場合 |
31歳以下 |
27歳以下 |
子供を3人 希望する場合 |
28歳以下 |
23歳以下 |
このことからはいくつかのデータがわかります。
①治療を始めるべき年齢
②ART(生殖補助医療)によって、得られる時間的な余裕
また、このデータを活用する前提は、自身に器質的な不妊原因がない場合を想定しています。
そのため、妊娠を意識しだしたときには、ブライダルチェックと同じように、検査ができるようになると望ましいと思いますし、
そうした助成金も一部ありますので、ご活用いただければと思います。
正しい知識を持つことで、選択肢は広がっていきますね。