今日は3回目の放映ですね。
先週の2回目の内容でも気になったことがたくさんありました。
枚挙に暇がありませんが、生殖心理カウンセラーの立場から
お伝えしたいことを厳選してまとめてみたいと思います。
※前回分は以下からも確認いただけます。
「フーナーテスト良好」
フーナーテストは頸管粘液中の精子の数を調べるもので、検査とタイミングを兼ねています。
良好という結果が出ればひと安心ですが、「不良です」という結果が出ることも珍しいことではありません。
ショックですが、対策を取るために病院に行くわけですから強く落ち込まないでください。
では次どうしよう?という見立てを立てるために行うのですから。
しかし、良好や不良、という結果の表現が心に刺さってしまいますよね。
医師からタイミングの指示を受け、回数多くと言われる。
これは妊娠を望む皆さまに当てはまることなんですよね。
排卵日の前4日~当日までできるだけ多くタイミングを取っていただいた方が妊娠の確率が上がります。
日程的に排卵検査薬の反応を待たなくても良い場合もあるということですね。
しかし、性生活に第三者が介入してくるという微妙な状況になります。
タイミングのことで険悪になったり、けんかをしてしまって辛い、という方には、
人工授精に進んでからの方が気分的にラク、ということもあります。
卵管造影検査が痛かった。
この検査は痛いと言われることが一番多いと思います。
膣から造影剤を注入しレントゲンを撮って、子宮の形状と卵管の通過性を確認するものなので大切な検査です。
この検査を受けた後は卵管の通過性が良くなるので、妊娠しやすくなると言われています。
当院では1995年の開院当初からシリンジポンプを用いて、造影剤の自動注入を行っています。
手動で行うよりも圧が一定なため痛みを感じられることが少ないのです。
「以前他院で受けたときは痛かったけど、今回はいたくなかった」という方もいらっしゃいます。
余談ですが、片方の卵管が詰まっていた場合、もう片方の卵管が反対側の卵巣が排卵する卵子をキャッチしに行くこともあるんです。
身体ってすごいですね。
ほかには、
ルイボスティー、マクロビ、グルテンフリー
医学的なエビデンスは低いかもしれません。思い当たる生活の改善をしつくしたら妊娠するわけではありません。
あれもこれもやらなきゃ、
というプレッシャーを自分にかけ過ぎないで快適な生活を送ってください。
「つわりがあるのは赤ちゃんが元気な証拠」
つわりの有無で判断できることはありません。
ラジオ体操、厚着
運動は血流がアップするのでお勧めです。冷やさないための厚着は、快適さを失わない程度に。
「子作り始めてから楽しくない」 「タイミングが義務みたい?嫌になってない?」
これはとても良くあることです。男性は基本的に誰かの指図を受けることを嫌います。
その特性を逆手にとって、頼りにしている雰囲気を前面に出すのも作戦としては良いと思います。
夫がタイミングの日を忘れる
ぜひ忘れないでいただきたいですね。こうしたことがあると
「まるで他人事と思われている」
気分になりますね。妊娠は女性の身体の中で起こることなので比重が異なるのは仕方がない面もありますが、
タイミングの日をうるさく言われるのはいやかな、とだんなさんに遠慮していて、結果的に忘れられていると本当にがっかりしますね。
妊娠できなくてつらい気持ちをパートナーにわかってもらい、何とかうまく防ぎたいものです。
「産休の人があけた仕事の穴を、私たちが埋めている。」
子どものいる人ばかり大切にされて、子どもが欲しいと願い、
妊活のための通院時間を優先してもらえないのはおかしいと思う、
という気持ちも良くお聞きします。
「そうそう!」ということがたくさんありと思います。
お話し、ぜひお聞かせください。