昨日、12月9日には高輪院にて体外受精説明会を開催しました。
今年の5月から、患者さまの「より専門的な内容を聞きたい」という一つのお声から
ステップアップを考えている方々向けに開催するようになり、毎回満員となったこの説明会。
今回は2017年最後の開催である今回は、通常の説明会+質疑応答に比べ、
看護師による自己注射指導会と個別相談を実施いたしました。
想像をはるかに超える大盛況な自己注射指導会
不妊症看護認定看護師のOさんによる丁寧な指導に
参加者の方にもご満足いただけたのではないかと思います。
培養部主任 小幡による個別相談
あらゆる質問に真剣に回答しています
これからの治療をどうしていくか・・・
と悩まれている方は非常に多いと思います。
情報が溢れている現代においてはある意味、とても古典的な考えかもしれませんが、
せっかくの休日にも拘わらず、こうして行動してくださることは間違いなく大切な一歩だと思っております。
本当にありがとうございます。
一生懸命メモを取られる方、質問をされる方、様々な方がいらっしゃいました。
短時間ではありますが、非常に濃い内容となったのではないかと思います。
会場の皆さまから頂いたご質問について一部紹介したいと思います。
Q1:転院時には再度検査を受け直す必要があるか
A1:とても昔の検査結果ということでないなら、再度受ける必要はないですし、
紹介状があればベターではありますが、紹介状をください、とドクターに言うことが難しいというお声も多くあり、
そうした場合にはこれまでその病院で受けた治療内容や結果や資料などをご共有いただければ大丈夫です。
ただ、スクリーニング検査は、安全・安心な治療のために、再度受けていただいています。
Q2:治療を受けるとして、日々気を付けなければならないこと
A2:男性については基本的に精子は熱に弱いため、熱から守る必要があります。
・サウナや長風呂をさける事、
・ブリーフよりトランクスが良い
・膝上でのPCはさける事
・長時間の座位や自転車への乗車はさけること
などがある他、その他育毛剤の使用などさけるべきことがいくつかあるので注意が必要です。
Q3:累積妊娠率というのは?
A3:挙児を希望して通常の頻度の性行為を持っているご夫婦を対象の研究と考えられます。
やはりこれによれば、1年以内に8割程度が妊娠されますが、年数が経過するとなかなか伸長しない結果となるので、
ステップアップが検討されることになります。
Q4:治療方針をどうやってきめるのか
A4:基本的に患者さんの意思が一番大切です。
必要な情報を患者さんに提示して、ご夫婦でよく話されて、決めていきましょう。
患者さまと様々なコミュニケーションをとり、いろいろなお声をいただきながら、
今後もより安心で安全、良質な医療を提供できるように努力していきます。
ご参加いただいた皆様、有難うございました!