9月23日で高輪院で開催された高輪院での妊活セミナーのレポートです。
秋分の日しかも土曜日という一日に、今回も多くの方がお越しくださいました。
自己注射のデモをしている認定看護師のTさん
注射器の違いだけではなく、料金の違いなども説明し、
シリンジタイプならでの良さもご理解いただけました。
実際の機器を用いて熱っぽく説明する胚培養士のOさん
こんなに小さいんですか!と皆さん興味津々でした。
男女の思考差についての解説をする生殖心理カウンセラーのSさん
男性が挑戦の連続、女性にとって失敗の連続という捉え方の違いは
何度聞いても頷ける内容ばかりです。
1983年当時の体外受精について回想している京野
今回の参加者満足度は・・・
94.7%!!(38組中36組が満足と回答)
となりました。
ご回答いただいた皆様、有難うございます。
今回も質疑応答の一部を共有したいと思います。
Q1:助成金の受けられるリミットは43歳まで一度受けていれば大丈夫なのでしょうか
A:助成金の種類や申請先によって、要件が異なるため、各自治体への確認が必要です。
例えば、東京都特定不妊治療費助成事業の場合、43歳の誕生日前に治療を開始することが条件の1つです。
診察ではなく、治療の開始です。
Q2:精子の質が悪いため、凍結せずに顕微を実施したいと思っています。
仮に受精し胚盤胞まで成長した後に凍結した場合、あえて凍結しないで受精させたことが無駄になるのでしょうか。
A:全く無駄になることはないと思います。
精子は凍結し、融解するときにダメージを多く受けます。胚盤胞も融解する際にダメージがなくはないですが、
融解後の生存率は99%など非常に高い水準で生存しています。
精子の質も良くないということであれば、なおさら精子の凍結はさけ、新鮮な精子と新鮮な卵子で受精させ、胚盤胞での凍結が理想的だと考えられます。
Q3:受精後妊娠が発覚するまでの間、服薬、レントゲンをうける、受動喫煙、
足つぼマッサージ、生ものを食べるなどは問題ないでしょうか。
A:服薬、レントゲン、受動喫煙などは原則として避けるべきです。マッサージはOK。ナマモノを食べるというのは、様々な考え方がありますので、
個々人の判断でということになります。
Q4:AMHの数値に関して、平均値と中央値があるが、どちらを見ればよいか?
A:平均値でよいとは思いますが、あまり意味をなさないかもしれません。というのは、AMHは卵の数を知らせる数値でしかないので、
それだけでは万能ではないのです。AFCやホルモン値など総合的に見ないといけません。
アンケートのご意見でも、他の方の質問を聞くことで、自分自身の理解も深まったというお声を多くいただきました。
来月は10月14日に開催予定です。ぜひお越しください。