卒業された患者様からのお手紙を紹介しています。
妊活についてご夫婦でよく話し合い、計画され、
悲しい想いもしながらも、無事に出産されご卒業されていった方からのお手紙です。
(以下、原文ママ)
私たちの妊活は、36歳の時の流産から始まりました。
40歳までに授からなければ、専門医の治療に踏み切ると夫婦で決め、
自然妊娠を望みましたが授からず、気が付けば40歳を迎えていました。
京野さんにお世話になると決めてからは、先生方から提案される治療法を信じ、通い続けました。
人工授精2回失敗し、体外受精に踏み切ったものの移植可能な受精卵が2個だったため、チャンスは2回。
金銭的な都合もあり、この2回で着床しなかったら諦めようと決めていました。
幸いにも私たちの願いが叶い、2回目の移植で着床しました。
「おめでとうございます」と先生い言われたときは、信じられなくて
「本当ですか?!」と聞き直してしまいましたが、じわじわと胸がいっぱいになったのを今でも覚えています。
流産を経験していたので、産まれるまで不安でなりませんでした。
楽しみと不安が半分半分の妊婦生活でしたが、予定日より半日早く、加えて体重も小さめでしたが、
無事自然分娩で女の子を産むことが出来ました。
私自身、高齢ということもあり、睡眠がとれない産後の育児は予想以上にクタクタでしたが、
家族の協力もあり、回復することができました。
何より主人には感謝の言葉がつきません。
もうすぐ4か月を迎えようとしている愛しいわが子は寝返りの練習をして疲れたのか、すやすやと眠っています。
クリニックの先生方、スタッフの方々に心から感謝申し上げると共に、
通院されている妊活中の方々、まずは体調崩さないよう、そして、がんばりすぎないよう。
(お手紙はここまで)
不妊治療は先の見通しが立たないことから、身体的・経済的な負担に加えて、精神的にもタフな治療となります。
しかし、パートナーが一緒に支えてくださることで、その不安は大きく軽減されます。
生殖補助医療は、妊娠する可能性を少しでも高める治療です。
ご夫婦のライフプランに合わせて、選択されるのが一番望ましい形ではないかと思います。
このご夫婦にように、正しい認識のもとに、お二人にとっての納得のいく意思決定をされていくことが
少しでも多くのご家庭に広がっていくことを願っています。
大変貴重なお手紙をありがとうございました。