こんにちは。漢方外来担当 薬剤師の住吉 忍です。
最近、陽が落ちるのが早くなり、残暑から秋の雰囲気に変わってきましたね。
日中は暑いのに、朝晩は冷えていて、体温調整をするのが難しいというお話もよく伺います。
この体温調節のコントロールに深く関係しているのが、自律神経と言われていて、
この季節の妊娠しやすい体づくりにとって「自律神経を整えること」は欠かせません。
秋は、春と同様、季節の変わり目に注意が必要と言われますが、
実はその理由は、この時期に自律神経を乱してしまう方がとても多いことが関係しています。
暑さを感じているのに、内臓は冷えていて、
その内側の冷えによってホルモンバランスが崩れ卵巣や子宮の働きが悪くなり、
排卵や受精卵の着床にも支障が出てしまう事があります。
卵巣や子宮は体の器官の中で特に冷えに弱い部分なんです。
一方で、冷えを気にするあまりに、むやみに温めると、のぼせて循環が悪くなることもあります。
実は、同じ25度でも、春の25度と秋の25度だと感じ方が異なります。
湿度も影響してきますが、寒さに対する身体の準備が出来ているかによって左右されます。
この体温調節をうまくコントロールをするために、自律神経を整えることが大切になってきます。
自律神経はホルモンの分泌にとっても大切な役割を担っています。
漢方薬では、疏肝剤(自律神経を司る肝の働きを整える)、活血剤(血流をよくする)などを中心とした処方を組みます。
また、私の患者さまで、秋に不調をきたしやすい方には、自律神経のコントロール方法もお伝えしています。
自律神経のコントロール方法で簡単なものを一つご紹介しますね。
①まず、仰向けになります。
②手のひらを下に向けて、腕の重み、手のひらの重み、指の一本、一本の重みを感じていきます。
③足も同様に重みを感じていきます。
④体全体が沈んでいくような感覚になったら、今度は、体を軽くしていきます。
⑤足、手の順で、どんどん軽くなっていくのを感じてみてください。
春先や秋の始まりは自律神経が乱れやすいので、良かったら、参考にしてくださいね。
また、漢方相談に来ていただいてる方からのうれしいお声をいただいたので、ご紹介させていただきますね。
半年以上採卵が出来なかったのですが、漢方服用を始めて、卵胞が育つようになり、採卵ができるようになりました。
体調も良くなってきた感じがします。
妊娠しやすい体づくりにご興味がある方、漢方にご興味がある方、いつでもお気軽に漢方相談にお越しくださいね。
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