8月30日には、ショートセミナーということで働く女性のための妊活セミナーを実施しました。
いつもとは違う場所で、理事長の京野もカジュアルな雰囲気で、
軽食を挟みながらのセミナーとなりました。
改めて妊娠というものがいかに奇跡的かということを聞き
目を丸くする参加者の方も多くいらっしゃいました。
不妊治療は必然的に女性への負担が大きな治療です。
男性の検査はいつでも実施できるうえ、どれだけ検査をしても男性要因があれば、
女性の検査や治療をいくら重ねても意味はありません。
また、女性に要因がなくても、仮に無精子症であれば、女性は体外受精をせざるを得ないという点もあり、特に女性の負担が高いですね。
そうした意味では、早く男性の治療参加と理解、協力が欠かせません。
今回も多くの質問が寄せられました。
多くは仕事との両立についての質問が集まりました。
①昼夜が逆転するような仕事の勤務形態だが、妊娠に対しての影響はあるか
→やはり体に影響がないとは言えないが、それだけで不妊になるとも言えず、
変えられる部分から変えていくことが大切ですね。
例えば食生活や運動などもその一つです。
②時間の合間を縫って、治療をしてどうにか両立させたいが、ご主人がまだ治療に後ろ向きである
→男性はシャイな方が多い一方で、知識的には実は妊娠や不妊ということについては何も知らないので、臆病になっている一面もあります。
こうしたセミナーなど、ハードルを少し下げたところから一緒に実施できると良いかもしれないですね。
③社会的適応の卵子凍結は実際にどのような成績か
→実際に当院では、3名の方が妊娠、2名の方が出産しています。
通常の凍結よりも期間が長くなるのは必然なので、これからまた増えていくものです。
東北に比べると圧倒的に東京の方が実施の件数は多いですね。
など、働く女性ならではの悩みがあることをひしひしと感じました。
現実的には、治療を終え、妊娠・出産となれば、多くの方が社会復帰もされていきます。
そのため、治療中からもどのようにして両立していくかはとても重要なテーマです。
来月も開催予定なので、ぜひご参加ください。