8月19日は仙台院での妊活セミナーが開催されました。
今回も多くの方々にお越しいただき、充実した会となりました。
セミナーでは休憩時間や開始までの間などに、
実際不妊治療で用いられる機器などを展示しています。
最も小さな細胞といわれる精子と最も大きな細胞といわれる卵子を扱う機器を見て、
関心を寄せられる方も多くいらっしゃいます。
注射の実機や動画なども流しています。
培養室で使われる機器の展示
さて、今回のセミナーの内容はどうだったのでしょうか。
気になる参加者満足度は?
毎回ですが、ご参加いただいた皆さまにアンケートをお願いしております。
その集計によると、今回は…
満足度 95.7%
(44/46組 が満足と回答)
となりました。
ご回答いただいた皆様、有難うございました。
なかなか100%とはいかないものですね。
これからも、参加いただく皆様にご満足いただけるように努力していきます。
さて、今回いただいた質問を一部共有したいと思います。
Q1:体外受精では凍結精子を使用しないほうがよいのでしょうか?
主人の仕事の都合で…
A:新鮮な精子の方がBestではあります。2時間以内にお持ちいただけるのであれば、当院での採精でも
自宅での採精であったとしても治療に影響はありません。
精子は最も小さな細胞であり、卵子や受精卵に比べて、凍結・融解の処理の過程でダメージを受けてしまうことが多いのです。
精液所見に問題がなければ、大丈夫なことも多いですが、乏精子症や無精子症の場合であれば、
新鮮な精子と新鮮な卵子が最も高い妊娠成績につながることは当院の実績でも明らかになっています。
Q2:人工授精について。卵管が片方詰まっている場合、2カ月に1回の授精になるのか。
卵管の詰まりを取るような治療や手術が必要になるのか
A:治療自体は毎周期可能ですが、必ず通っているほうの卵管へ精子がいくとは限らず、
理論上は妊娠率は半分になります。
子宮に近いところでのつまりであれば、FTという手術で治療が可能であり、
その後の妊娠率は一般女性のものとほぼ同様の結果が得られています。
今回は、共働きの方が多かったのか、妻一人で行ってもよいか?というような内容の質問が多く寄せられました。
現実的に、女性がお一人で来られることも多くありますが、だからこそ、男性のフォローも欠かせません。
治療の日はもちろん、日々カップルで気を付けてほしいこともたくさんあるので
今後解説していきたいと思います。
ご参加いただいた皆様、有難うございました!!