こんにちは、生殖心理カウンセラーの菅谷典恵です。
これまで妊活していることを周囲の人へ伝えるか、伝えないか?ということについて考えてきました。
今回はそれも含めて、妊活中の周りの人との付き合い方、完結編をお届けします。
職場の妊娠中・育休明け・子どもの話をする人
これは悩ましい問題です。
状況的に避けられないことが多いからです。
毎日ランチに一緒に行かなくてはいけない、
職場の席が隣、
上司あるいは部下の関係、
など様々な状況が考えられ、
女性同士の遠慮のなさが災いすることも多いものです。
妊活中であることを伝えるのはプライドが傷つくし、伝えないとなぜ休むのか聞かれるし・・・。
ご自身、周りの方、それぞれのパーソナリティーによっても対処の仕方が変わってきます。
「こうすれば一件落着!」
といったことは難しいでしょう。
ここで、最も大切にしていただきたい考え方は
「自分を大切にする」
ということです。
これは絶対にブレてはいけません。
伝えたいか、伝えたくないか、話題に入りたいか、入りたくないか・・・。
気持ちとしては一緒にいたくない、というのも正直なところですよね。
多少「感じの悪い人」と思われても良しとしましょう。
職場は「仲良くするためだけに行くのではなく、職務を遂行するために行く」のです。
もちろんわざわざ感じを悪くする必要はありません。
「辛いから仕事を辞める」という決断が必要なこともありますが、
今ある仕事を大事にすることも大切ですよね。
時間ができることによって考えてしまうことが増え、辛さが増すこともあります。
次の仕事に就かないと収入が得られないことも、なかなか大変です。
ご自身の気持ちに整理がつかないときは、決断される前にぜひカウンセリングにお越しください。
妊娠中・赤ちゃん連れの人への気持ち
電車の中や、出かけた先で見かける妊娠中・子連れの方々、いやな気持ちが沸き上がってきますよね。
少しブラックな感情に直面することもあるかもしれません。
前はこんなこと思わなかったのに、私ってなんて嫌な奴だろうと感じる方もいらっしゃいます。
しかし、こうした気持ちを持つのは当然なんです。
誰しもそういう心境になっておかしくありません。
だって、自分が願っているのに叶わない状況を、相手の人は手に入れているのですから。
したがって、
「私ってひどい人、こんな私には赤ちゃんは来ない・・・」
と思わないでください。
心の中でいろいろなことを感じるのは自由です。自然で良いのです。
その感情に対して罪悪感を持つ必要はありません。
しかし、言動に出してしまったら良くないですね。
見かけて辛いときは、見えない場所に移動してください。
負けているのではありませんよ。
自分を守っているのです。
家族や姉妹・パートナーの姉妹への気持ち
姉妹・パートナーの兄弟
これも複雑です。
お祝いしてあげたい気持ちと、妬ましい気持ちが混在することになります。
これも、それぞれのパーソナリティーによって状況に幅がありすぎます。
しかし、大切なのは
「自分を守る行動をブレずにすること」
です。
迷ったらカウンセリングで一緒に気持ちを整理しましょう。
友人
お友達は、一時期疎遠になっても良い場合もあります。またお付き合いが復活することもありますし、
途切れてしまったら、今の自分にふさわしいお友達を探せば良いのです。
SNSの封印もあり、です。
親
「孫を抱かせてあげられなくて申し訳ない」
とは思わないでください。
ご両親も孫を生んでもらうために子どもを産んだ、ということはないと思います。
ご自分が、健康で楽しく生きていることが一番の親孝行です。
パートナー
「パパにしてあげられなくて申し訳ない・・・」
ともあまり思わないでください。
パパにしてもらうために結婚したわけではないと思います。
おふたりで楽しく生きられているかが重要です。
そして、パートナーにはいつも笑っていてほしい気持ちは、誰の中にもあると思います。
あなたがお家で楽しそうにしていることは、パートナーを幸せな気持ちにしてくれます。
でも、そうはいってもなかなか割り切れないもの、心の中に重い石があったら、カウンセリングにお越しください。
私達は実に様々な人と関わり合いながら、生活しています。
利己的になりましょうということでなく、
自分を傷つけず、自分を守りながら快適に妊活を送るためのサポートが必要なとき、
いつでもカウンセリングにお越しください。