当院で二人のお子様を授かり、卒業された患者さまからのお手紙を紹介いたします。
(以下、原文ママ)
今、体験談をすやすやと眠る息子のそばで書いています。
私は第一子(女子)も京野さんで授かりました。
人工授精8回するも妊娠には至りませんでした。
夫婦共に以上は見られませんでしたが、私が40歳になっていましたので最初から顕微授精を勧められました。
スケジュールは順調に進み、妊娠判定をもらい、H24年66月にはクリニックを卒業し、12月に帝王切開にて出産しました。
ですので、今回妊娠を望んだら順調に卒業?と簡単に考えていたら通院は1年7カ月にも及びました。
妊娠判定は出るものの2回の流産いずれも8週目で心拍確認できず、悲しくて涙涙でした。(2回目は染色体異常あり)
今回の妊娠は凍結胚移植での妊娠。つわりもさほどなく、順調に進み、38w2dで帝王切開で出産しました。
仕事も続けていましたので、職場と家族の理解がなければ、
通院・妊娠はかないませんでした。
治療は費用もかさみ、体のつらさもたくさんあると思いますが、
自分自身が強い意志を持つことだと思います。
心は何度も折れましたが、頑張ったからこそ主人に息子を抱かせてあげられたと思います。
44歳での出産で終わってみると妊娠時が懐かしく感じられ、
幸せなまん丸お腹だったなーとしみじみ思います。
私達の今後は主人は48歳、私は44歳ですので、
子供たちのために健康で長生きし、楽しく過ごすことが目標です。
今、つらい治療中の方々にも幸せが訪れますように。
(お手紙はここまで)
この方も幸い、治療が順調に進みましたが、実はこうした例というのは少なくありません。
不妊の原因を調べる検査がすべて正しくなされておらず、不妊原因がわかっていないまま、治療をされているケースもあります。
原因がわかる場合にはそれに対応した治療を、原因不明の場合にはステップアップやステップダウンを。
十人十色ではあるものの、外せない検査や治療があり、それができる病院、できない病院があります。
そのためもあって、「不妊治療は、とりあえず近くの病院で」というのは勧められないといわれるのですね。
2回の流産を経験されているからこそ、強い意思の持ちよう、心の在り方が大切だというのは
とてもありがたいメッセージです。
ご卒業、本当におめでとうございます。素敵なお手紙をありがとうございます。