こんにちは。漢方外来担当の住吉忍です。
梅雨入りして、少し湿度の高い毎日が続いています。また気候の変動も大きいので、
漢方外来でも、体調を崩されたというご報告も増えています。
今日は、この梅雨時期の生活養生(生活週間で気をつけること)をご紹介したいと思います。
梅雨の時期の不調は、湿邪(湿気が及ぼす身体への悪影響)が原因となることが多いです。
湿は
外湿・・外側から体内に入ってくる湿
内湿・・体内から生み出される湿
に分かれて、それぞれが身体に不調を引き起こします。
「だるさ」を感じる時は、主に「外湿」の影響が強いので、頭や身体が重く感じたり、むくみが生じることが多いです。
この場合には、利尿作用、発散作用のある香り高いものを取り入れることが有効になります。
しそや、春雨、ウリ科の野菜、きゅうりや、適量のコーヒーもお勧めです。
また、胃腸の働きが、いつもよりも衰えている感覚があれば、内湿が関係している可能性が高いです。
この場合は、脾胃(胃腸)の働きを高める食材がお勧めです。
生姜、にんにく、キムチや、山椒もいいですね。
また、湿を取り除くには、はと麦茶や、あずきも効果的です。
水分が停滞することや、胃腸の働きが悪くなることは、身体の代謝のリズムを狂わせて、
ホルモンバランスを乱してしまうこともあります。
常に、湿が身体にある方は、排卵が遅れがちになったり、排卵しにくいケースも多く見られます。
梅雨に、だるさや、頭重感、胃腸の不調を感じやすい方は特に注意が必要になります。
ぜひ、日々のちょっとした工夫や、食事で、身体の湿を追いはらい、軽やかに梅雨の時期を
乗り切っていただきたいと思います。
また、しつこい湿邪には、漢方薬も効果的です。
漢方外来では、季節に応じて、お体にあった処方をご提案しますので、ぜひ、お気軽に
ご相談にいらしてくださいね。